2024年12月12日(木)

医療神話の終焉―メンタルクリニックの現場から

2024年9月17日

 もっとも、開始1、2週間で活動量がふえると、患者自身が倦怠感の軽減を自覚する。その経験を通して、認知の方も、おのずと修正されていく。すなわち、「体を起こせば、かえって楽になる」、「体を動かせば、疲労感はかえって軽くなる」ということを、自身の経験を通して学ぶ。

メンタルクリニックを予約する際に気を付けること

 コロナ後遺症の患者さんがメンタルクリニックを受診する場合、現在かかりつけの医療機関からの紹介状をご持参いただきたい。その際、主治医にお願いして、最新の血液検査結果を添付し、紹介状に「診断①身体症状症、②コロナ後遺症。コロナ後遺症のメンタル面の支援・治療をお願いします」と記していただく。

 予約の電話をかける際は、「身体症状症の患者です。紹介状を持っています。受診できますか?」とおっしゃっていただきたい。精神科医療機関に「コロナ後遺症でかかりたい」と言えば、その病名を聞いただけで、電話口で受付職員が断ってくるかもしれない。

 パスポートとして、「身体症状症」という精神科病名をご利用いただきたい。これなら、あれこれ難しいことを聴かれることなく、スムーズに予約が取れる。

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