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2014年2月7日

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日本のコメ輸出は最高級品を低価格に

 日本のコメは、世界屈指の高級品です。日本特有のコメ取引の延長として、さらに国内の「余った」コメを輸出で消化しようという安易な考え方では、大変な努力が必要になるでしょう。

 私も、カリフォルニアで生産したコメをシンガポールや香港、台湾などのアジア各地に輸出していましたが、アジアの輸入業者は「日本のコメは品質も良く美味しいけれど価格が課題。品揃えの一つとして仕入れることはあっても、利益の出る商売にならない」とはっきり言います。

 コメ輸出の基本は「目標とした市場へ、売れる商品を作る」ということです。マーケティングの視点も不可欠で、闇雲に輸出するだけではコメ輸出国との競争に打ち勝つことができないでしょう。

 アジアの輸入業者は、日本の生産者団体などが販売促進費を投入し、結果的に特別な低価格で販売できるようになれば「日本のコメも対象になる」と本音を打ち明けてくれたこともあります。

 つまり、世界屈指の最高級米をリーズナブルな価格で提供すること。それが日本の目標なのです。すでに、日本のコメ業界は高い生産技術を持っています。どうすればリーズナブルな価格を実現できるのか、国内のコメ政策に課題はないか─など、世界市場に挑戦する中で輸出ノウハウを蓄積していくことが大切です。

◆WEDGE2014年1月号より










 

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