ゴミ拾いボランティア体験で見出した僅かな希望の光?
世界遺産のヒンズー寺院群で有名なハンピは奇岩の岩山で囲まれている。地元の人々が信仰する岩山の洞窟に掘られた寺院があった。ホステルに宿泊していた欧米人とインド人の若者と一緒にホステルの女子マネージャーの案内で岩山のてっぺんに上り朝陽を拝んだ。帰りに女子マネージャーが岩山の通り道のゴミを拾い始めたので我々6人の宿泊客もゴミ拾いをしながら下山した。
岩山全体が聖地なのだが、いたるところにペットボトル、缶瓶、菓子袋、煙草の吸殻などが散乱している。小さな洞窟にも祠がつくられヒンズーの神様が祀られているのだが容赦なくゴミが捨てられている。つくづくインドが嫌になった。
岩山を降りて川沿いの小径のゴミを拾っていたら川で泳いでいた10歳くらいの3人の少年が岸壁の淀みに溜まっていたペットボトルを集めてニコニコしながら持ってきた。大人がお手本を見せれば子供は学ぶのだろうか。多少救われた気分になった。
聖なる牛の糞尿が放置される限りインド的汚い・臭いは解決できない
筆者にはインドでもヒンズー教に基づく生活習慣が強い地域ほど7Kは酷いように感じる。例えばヒンズー教徒の聖地バラナシの狭い街路はバイク、三輪車、人込み、牛馬犬の糞尿、ゴミ、排ガスが混然一体となり異臭が鼻を衝く。
チベット仏教の影響が強いラダック州などの北インドやイスラム教が支配的なラジャスタン州などの西インドの街路は比較的清潔である。さらに昼間は牛を杭などにつないで管理しているマイソール市街などは歩きやすい。さらにケララ州では野良牛を見かけたことがない。ケララ州の街路は同じインドとは思えないほど整然とした印象を与える。
