2024年11月25日(月)

社食に企業の想いあり

2014年4月8日

オルビスならでは?
オイルカットメニューも

 この日、筆者がいただいたメニューはA定食の「鮭のちゃんちゃん焼き」。味噌汁とご飯がついて200円。小鉢(40円)とサラダバー(120円)をつけても360円という安さだ。B定食の「厚切り豚と野菜の甘辛炒め」は320円だった。

この日のA定食・鮭のちゃんちゃん焼き。野菜もたっぷり

 サラダバーをつけなくてもメインの一品にもしっかり野菜が入っていて、全体的にとてもヘルシーに感じる。7対3で女性が多いというが、男性社員は物足りなくないのだろうか? まわりを見渡すと、ご飯をてんこ盛りにしている男性社員がチラホラ。ご飯は自由によそれるし、サラダバーと共におかわりも自由。また、数種類ある小鉢を足すこともできるので問題はないのだとか。

人気の高いTFTメニュー

 オイルフリー(100%オイルカットのスキンケア)をコンセプトとするオルビスならではのメニューもある。オイルカットにこだわった「オルカフェスタイル&TFTメニュー」(TFT=対象となるヘルシーメニュー1食分を購入すると20円がアフリカの子ども1人分の給食費として寄付されるという活動)で、隔週水曜日にメニューを変えて提供する。たとえば第一弾のメニューは「たっぷりサラダセット」(350円)。蒸し鶏をそえたサラダにノンオイルのオリジナルドレッシング、油分を含まないフランスパン、具がたくさん入ったコンソメスープとミニグラタン。これで403キロカロリーだったという。

 ポーラからケータリングするメリットもある。ポーラの人気メニュー「美肌ラーメン」は以前からオルビスでも「食べてみたい」という声が多く、今回叶ったことで喜ぶ社員は多いようだ。

 「オープンから1年、やっぱり社食ができてよかったという声は多いです。食堂内にあるアンケートBOXでいつも要望を募っているので、『ご当地メニューが食べたい』とか『パスタが食べたい』など今もたくさんの声を聞きます。ご当地メニューやパスタは要望に応えて提供しました。これからも、そういった声を大切にしていきたいですね」(秋田さん)

 オルビスは2月下旬に、「さよならオルビス。よろしく、オルビスユー。」という驚くようなキャッチコピーとともに、オイルカットの新たな象徴となるスキンケアシリーズを発売した。実を結びつつあるブランド再構築。これを担うスタッフたちは、この社員食堂で力を蓄えているのだろう。


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