2024年5月23日(木)

中国メディアは何を報じているか

2014年6月24日

 「高級不動産を売却しようとする人の多くは秘密のベールに包まれている。売り手が何者かを把握することは難しいが、十中八九は官僚だ」。上海の不動産コンサルタントによると通常、不動産所有者は登記先には住んでおらず、売買は友人や代理人を通じて行う。通常、最後にやって来て現金取引を求め、金融機関を通さない。売り手によっては全く関与しないで全てエージェントに委託し、何かあった場合だけ電話で指示する。

海外華僑向けの『文学城』サイト(6月7日付)に転載された本記事
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 林女史によると、顧客の言葉の端々から、彼女の顧客は長江三角デルタ地帯(上海市、江蘇省南部、浙江省北部の一帯:筆者)のある都市の副県長レベル(日本でいうと中レベルの都市の副市長に相当:筆者)の幹部であることが窺えるという。林女史によると「高級官僚たちの不動産に限らず、普通公務員もいるが、売却ラッシュは既に2年前に始まっているが、今年の旧正月後に集中し始めた」という。この数カ月高級物件の投げ売りが増え、以前よりも30%増加したという。

 高級官僚の財産公開が行われるにあたって、各地で高官たちによる不動産の投げ売りが起きている。上海市や杭州市でもこうした状況が起き、不動産仲介の注意書きにも「緊急処分」、「政府関連不動産」といった謎めいた言葉が躍っている。

 取引では売り手が早く処分しようと焦っており、値段を気にせず売りさばこうとするため完全に買い手市場になっているという。高級中古不動産は物件の単価が高く、取引周期も普通の中古市場より長いのが普通だが、取引では少なからぬ売り手が自分から進んで低価格をオファーし、1000万元超の不動産では下落額が100万元にも達している。

※中国では住宅と言えば通常、マンションタイプのものが主だが、ここで紹介している高級物件にはマンションタイプの住宅の他に、最近郊外に作られるようになっている1軒数億円するような高級の戸建も含まれる。

異常な投げ売り

 委託による代理手続きの他に、この秘密のベールに包まれた不動産取引は様々な形で展開されている。外から見れば市場は破綻しているように見えず、関係部門が介入して調査によって明らかにされることは難しい。4月初旬に上海市の中山公園付近の繁華街で取引された物件は平米当たり2万2756元だったが、同じ地域では通常3万元以上する。目立たない形の投げ売りだった。


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