2025年12月18日(木)

BBC News

2025年12月18日

ロシアの全面侵攻を受け続けているウクライナで、兵器産業が拡大している。

戦争開始当初、ウクライナは主に旧ソ連時代の兵器に依存していた。ウクライナ軍の近代化は西側の軍事支援によって後押しされていたが、現在ではロボットやドローンなど無人システムの開発で、ウクライナは世界の先頭を走っている。

そして今、国産の巡航ミサイルが、ウクライナの長距離攻撃能力をさらに強化している。

ウクライナの防衛企業「ファイア・ポイント」は、ロシアの全面侵攻以前には存在していなかった。しかし、このスタートアップ企業は現在、1日あたり200機のドローンを製造しているほか、国産の巡航ミサイル「フラミンゴ」の製造も請け負っている。

「フラミンゴ」は、西側諸国が供与を渋ってきた深部攻撃兵器だ。ロシア領土の奥深くへの攻撃は、この戦争の重要な要素と見なされている。

ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は先に、ウクライナが現在、前線で使用する兵器の50%以上を自国で生産していると述べた。特に長距離兵器は、在庫のほぼすべてが国産だとした。

もちろん、ロシアも同じことを、より大規模に行っている。ロシアは月に約3000機のドローンを製造し、1日あたり約200機を発射しているという。

BBCのジョナサン・ビール防衛担当編集委員が、特別に取材を許可され、ファイア・ポイントの工場を訪ねた。

提供元:https://www.bbc.com/japanese/articles/c2lvwy5dvqko


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