デジタルデトックスは徐々に
2冊目は『スマホ断ち』(キャサリン・プライス著、笹田もと子訳、KADOKAWA)である。日常生活で感じている人も多いと思うが、スマホは私たちから時間を奪う最大の敵である。しかし、スマホをなかなか手放せないのも事実である。
そんなやっかいな存在からどう距離を置き、いかに対処すべきか。つまりスマホを断つためにどうすればよいか本書はその方法論を実践的に案内してくれる。
著者は米国の科学ジャーナリストで、主要紙などにも寄稿している。ご多分に漏れず、著者もスマホを手にしてから生活の変化を感じるようになる。
読書量が減り、友達と過ごす時間や、大好きだった趣味の楽器演奏の時間も徐々に少なくなっていたという。著者はこう記す。
恋人との関係のおかしさに気づくのに時間がかかるように、自分とスマホとの付きあいがどこか変だと気づいたのは、ずいぶんあとになってからだ。“少しだけ”と思ってスマホを手に取ったのに、気づくとたいてい一時間が経っていて、時間はどこに消えたんだろうと呆然とする。
スマホが使う人にいかに中毒性を帯びさせ、集中力を削ぎ、記憶や睡眠に悪影響を与えるかを科学ジャーナリストらしく解説した上で、本書後半では4週間、30日におよぶスマホ断ちのプログラムを提示する。詳しくは本書を参照して欲しいが、スマホ断ちは一気呵成にやるのではなく、徐々にプロセスを追っていくのがコツのようである。
今年、どうにかしてスマホなどのデジタルデトックスをしたい人は、まずは本書を手にとって実践に移すとよいだろう。
