2024年11月22日(金)

世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2014年7月18日

 このままでは、日中間の対立が制御不能になりかねないと言うのはそのとおりでしょう。いくら日本側の議論、立場が正しいといっても、中国側は譲歩しないでしょうし、中国の軍の実戦部隊の行動が100%制御される保証はありません。つまり、偶発的な軍事衝突が起き、それがエスカレートする危険があるということです。

 従って、日中両国の軍の船舶、航空機に不測の事態が生じないような、また万一生じた場合にも、それを封じ込める措置を講じる必要があります。

 ただ、現在の日中間にそのようなことが可能かどうかは別問題です。論説も2国間の取り決めが困難である事は認めています。その場合は、多国間取り決めが次善の策であるといっていますが、それも必要でしょう。

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