2026年2月11日(水)

終わらない戦争・前編沖縄

2026年2月11日

 沖縄では海兵隊員の凶悪事件によって「暴力的な海兵隊」のイメージが再生産されています。海兵隊員への教育も十分とは言えません。一方で、基地従業員や飲食店関係者、軍用地主などの中には、海兵隊員との交流を望む人は少なくありません。

Q3 沖縄に米軍基地が集中する理由とは。県外への移転はできないのか。何がネックになっているのか。

川名 沖縄に基地が集中した理由は安全保障だけではなく、政治的な理由もあります。歴史的にみれば、本土で〝厄介者〟とされた部隊が沖縄に移っています。現在の在沖米軍の7割を占める海兵隊がまさにそうです。米側も当時、沖縄を一時的なrepository(保管場所)と言っていました。いずれにせよ、基地の集中は、歴史の経緯からみれば軍事的な必要性のみに由来していません。

 ところが、そうしてやってきた部隊が時間の経過とともに動かし難い存在になっていきます。「集積効果」といいますが、関連する軍の機能と部隊が沖縄に引き寄せられ、基地を運用するための制度やノウハウも蓄積されていきます。基地の使い勝手はどんどん向上するわけです。

 それだけではありません。

※こちらの記事の全文は電子書籍『終わらない戦争 沖縄が問うこの国のかたち【特別版】』で見ることができます。

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Wedge 2025年7月号より
終わらない戦争 沖縄が問うこの国のかたち
終わらない戦争 沖縄が問うこの国のかたち

かつて、日本は米国、中国と二正面で事を構え、破滅の道へと突き進んだ。 世界では今もなお、「終わらない戦争」が続き、戦間期を彷彿とさせるような不穏な雰囲気や空気感が漂い始めている。あの日本の悲劇はなぜ起こったのか、平時から繰り返し検証し、その教訓を胸に刻み込む必要がある。 だが、多くの日本人は、初等中等教育で修学旅行での平和学習の経験はあっても、「近現代史」を体系的に学ぶ機会は限られている。 かのウィンストン・チャーチルは「過去をさかのぼればさかのぼるほど、遠くの未来が見えるものだ」(『チャーチル名言録』扶桑社、中西輝政監修・監訳)と述べたが、今こそ、現代の諸問題と地続きの「歴史」に学び、この国の未来のあり方を描くことが必要だ。 そこで、小誌では、今号より2号連続で戦後80年特別企画を特集する。前編では、戦後日本の歪みを一身に背負わされてきた「沖縄」をめぐる諸問題を取り上げる。


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