2026年4月11日(土)

勝負の分かれ目

2026年4月11日

ブラジル戦とは違うイングランド戦の〝勝ち方〟

 一方のイングランド戦は怪我人を除く現時点のベストと言えるスタメンで、森保監督も優勝候補の本命と認める相手に挑み、前半のリードを守り切る形で勝利できたことは大きな自信になる。イングランドは日本戦を前に、右サイドアタッカーのブカヨ・サカ(アーセナル)や中盤のデクラン・ライス(アーセナル)ら複数の選手が離脱し、怪我明けのジュード・ベリンガム(レアル・マドリー)やキャプテンでエースのハリー・ケイン(バイエルン・ミュンヘン)が出場しないなど、ベストからは程遠いメンバーだったが、それでもフィル・フォーデン(マンチェスター・シティ)ら世界最高峰と名高いプレミアリーグの上位クラブでレギュラーを務めるタレントが揃っていた。

 ボール保持率やシュート数など、スタッツは大きく上回られたが、狙い通りのボール奪取から鋭いカウンターを繰り出して、左の中村敬斗(スタッド・ランス)からの折り返しを三笘が決めると、その後も高い位置からプレスをかける守備と自陣でコンパクトに構える守備を柔軟に使い分けて、攻撃ではボランチの鎌田大地(クリスタル・パレス)を起点に、2シャドーの三笘や伊東、さらに流れに応じてウイングバックの中村や堂安律(フランクフルト)が、推進力のある攻撃を繰り出した。

 もちろん、そうした攻撃から追加点を奪えれば理想的だったが、反撃に出るイングランドに対して、粘り強く守るだけではなく、アグレッシブに戦い続けることができたのは、チームとしての確かな手応えになった。終盤はイングランドのトーマス・トゥヘル監督が、大型センターバックの選手を立て続けに、前線に投入する超パワープレーを仕掛けてきたが、左手の負傷から復帰した守護神の鈴木彩艶(パルマ)を後支えに耐え抜いた。

 昨年10月にはブラジルに大逆転で初勝利を飾ったが、このイングランド戦の勝利はまた違った意味を持つ。チームとしてプラン通りに戦えたこと、アジアの戦いではウイングバックでの起用がメインだった三笘と伊東を2シャドーに並べる形で、彼らの特長を効率よく活用できたことも大きい。

 シャドーの候補に関して、昨年12月に左膝の前十字靭帯断裂という重傷を負った南野拓実(モナコ)の復帰は一般的に極めて難しいが、左足のハムストリングを痛めた久保建英(レアル・ソシエダ)は所属クラブで練習復帰しており、本大会までにベストコンディションに戻ることが見込める。森保監督は開幕スタメンのチョイスに嬉しい悩みを抱えそうだ。

どのようなメンバー選考になるか

 ”森保ジャパン”は国内での壮行試合となる5月31日のアイスランド戦を前に集合する。おそらく、ここでは最終登録の26人に数人をプラスしたメンバーを招集し、怪我明けの選手の状態確認と最後の競争を促す形が考えられたが、森保監督は国内最後の活動前に決定するプランも考えているようだ。

 森保監督は怪我からの復活が期待される冨安健洋(アヤックス)や遠藤航(リバプール)に関して、彼らに対する揺るぎない信頼を認めながら、大会中に100%に戻る見込みがあることが、最終メンバー入りの条件になるという考えを示した。


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