3月のイギリス遠征を終えたサッカー日本代表”森保ジャパン”は、いよいよ北中米ワールドカップ(W杯)の本大会へ向けた最終局面に入った。ここから先は、各選手が所属クラブで見せる残りシーズンのパフォーマンス、そして怪我を抱える主力選手たちの回復状況が最終メンバー26人の選考に直結していく。
森保一監督にとっても、この約1カ月半は単なる選手の見極め期間ではない。本大会でグループリーグを突破し、その先のノックアウトステージを勝ち上がっていくためのソミュレーション、まさに最後の仕上げのための時間になる。
誰が出ても高いレベルに
1−0で歴史的な勝利をあげたイングランド戦の後、週末にオランダのアヤックスvsトゥエンテ、ドイツのフランクフルトvsケルンを視察し、帰国した森保監督はメディアの取材を通じて、本大会のメンバーがほぼ固まってきていることを明かした。スコットランド、イングランドという欧州の強豪国に挑んだ3月シリーズで見えたものは、主力メンバーの確認だけではなく「誰が出ても一定のクオリティを保てるチーム」に近づいているという確かな手応えだった。
スコットランド戦では上田綺世(フェイエノールト)や三笘薫(ブライトン)ら、本来の主力をベンチに温存しながら、後藤啓介(シント=トロイデン)、鈴木唯人(フライブルク)、佐野航大(NECナイメヘン)らをスタメンに抜擢。前田大然(セルティック)をゲームキャプテンに指名した。1トップに起用された後藤は空中戦で苦しんだが、正確な足元の技術を強みに前線で攻撃の起点となり、前からの守備でも高い強度を見せた。最終メンバー入りに向けて非常に大きなアピールになったことは間違いない。
初招集の塩貝健人(ヴォルフスブルク)も途中出場で伊東純也(ゲンク)のゴールをアシスト。短い時間で結果を残せるラストピースとして、可能性あるプレーを見せたことは収穫だ。
無論、決勝ゴールを決めた伊東をはじめとした、後半に投入された主力メンバーの別格感は目を引いたが、ある程度、経験のある前田や菅原由勢(ブレーメン)を含めて、これまでのサブ組に近いメンバーが、ベストに近いスコットランドと渡り合えたことは、連戦で少なからずスタメンの入れ替えが必要になる本大会に向けても、素晴らしいシミュレーションになったと言える。
