中国の国防費の増額は、今までは、それが何時まで続くのであろうかと思いながら傍観していましたが、ここまで大きくなると、東アジア太平洋の軍事バランスに実質的な影響を与えるようになって来ました。これには、日米は、その協力体制、予算共に、安全保障体制の強化によって対抗するしかありません。
ここで浮上して来た国際金融面でも、その規模、金融の対象となる分野について、中国からの競争が有ることは当然予想しなければならないでしょう。中国はそれだけの実力を涵養して来ているのです。
中国による挑戦が何時まで続くかは分かりません。しかし、近い将来に、中国が急速に衰亡することは予想されません。
既に出来上がっている強大中国と如何に向き合うかが、今後10年間の世界の最大の課題であると思います。
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