2024年11月22日(金)

「子縁」でつながる秋津地域のお父さん 

2014年10月15日

スズムシを飼い育てて誰に届けるのかな? 教室に掲示の手づくり掲示版

 で、カトちゃんのスズムシ授業の1年間の流れを紹介しましょう。

まず新学期に、新2年生が前年度の2年生つまり新3年生からスズムシの卵を引き継ぎます。

新2年生は、引き継いだスズムシの卵に霧吹きで水をやり、5月末から6月ごろに成虫になるまで一生懸命に育てます。

この間に、民生児童委員の方々が募った飼いたいと申し出た方々と、子どもたちは生活科の授業としてお手紙のやり取りを何度かします。

そして、いよいよ昆虫ケースに入れたスズムシをお届けします。

夏休みにお届け先宅にたずねる冒頭の○くんのような子も毎年います。

夏休み明けから秋口にかけて、まだスズムシは「リーン、リーン」と鳴いている最中ですが回収します。
なぜ回収するのかというと、スズムシの雌は卵を産むための習性として雄を食べてしまうからです。お年寄りは「死」に敏感ですから、そのように配慮をしています。

で、回収したスズムシは、また2年生が世話をして、卵を産ませて翌年の春まで世話をします。

で、春の新年度に、新たな新2年生に卵を引き渡し、1年が終わります。

 この一連の授業も、学校と地域社会の住民とが一体となって実践する「学社融合」と呼ぶ、秋津の授業スタイルです。

スズムシの卵が越冬中。来春に新2年生に引き継ぎます

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