2024年6月20日(木)

中国メディアは何を報じているか

2014年12月16日

 王海運少将も中国は「カラー革命」の現実的脅威に直面していると述べた。彼は「カラー革命(を起こす)の社会的土壌は基本的に整っており、政府や共産党のために話をする人は少なく、共産党を悪者にする傾向が大手を振ってまかり通っている」と述べた。

学者:「銃を持つ汚職官僚が転覆させる」

『観察者網』の同記事(2014年12月7日) 彭光謙少将(上)と王占陽教授(下)
http://www.guancha.cn/politics/2014_12_07_302655.shtml
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 しかし、中央社会主義学院の王占陽教授は別の考えを持っている。彼によると中国は大国であり、簡単に崩壊することはなく、いつもカラー革命を心配するのは国が自信を欠如している表れだと言い切る。社会主義学院はその名前だけ見れば、イデオロギーに凝り固まった保守的なグループの牙城のように見えるが、その実、共産党ではない民主党派や無党派グループをまとめ、団結を図るいわゆる「統一戦線工作」のために作られた大学である。それゆえ王教授のよう中国では比較的リベラルな考えの研究者が多いのかもしれない。

 王教授はそのような西側が教育したインテリは最終的には秀才でもあり、中国に対して大きな影響を持つことはなく、それよりもむしろ周永康や徐才厚といった銃を持つ(周永康は警察や秘密警察の上に君臨する政法委員会を牛耳っていた)「腐敗分子」が最も驚かせる者で「彼らは共産党を赤い党から黒い党に変えうる」というのだった。

 王教授はさらに、北アフリカや中東でカラー革命が発生した地域は社会が既に暗黒で、庶民の生活が苦しいため革命がおきたわけで、外部勢力だけが原因だというわけではないと主張した。そうした国の国民は皆、簡単に騙されるほど愚かだというのか、というわけだ。

 彼は、鄧小平が切り開いた中国の特色ある社会主義の道を中国が歩み続ける限り、社会での政治はクリアで、政治は平等で、みんなが豊かになるというのではないか。カラー革命など恐れる必要があるのか、と問いかけた。

 しかし、これに対して海軍の楊毅少将は反論し、王教授が「党校の教授が党を信じず、社会主義学院が社会主義を論じないとは如何なることか」と強く糾弾した。これに対し王教授は、自分は100%社会主義の核心的価値観と鄧小平理論に賛同しており「反腐敗が社会主義を論ずることでもあり、反腐敗でないなら全ての社会主義は嘘っぱちだ」と主張した。


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