日本の高校を卒業後渡米し、米国の大学を卒業してサンフランシスコで、マーケティングやデザインを行うビートラックス社を創業したブランドン・片山・ヒルさん。サンフランシスコで「ジャパンナイト」というピッチイベントを10年からこれまで7回開催している。日本で起業家を募り、そのなかの優秀者がサンフランシスコでピッチイベントを行うというもので、「日本の有望な起業家を支援する」ことが狙いだ。
ビートラックスのブランドン・片山・ヒルさん。日本からのインターンシップ生も受け入れている
ブランドンさんはシリコンバレーと日本のカルチャーの違いを指摘する。日本の大学生のインターンシップを受け入れているブランドンさんは、「これまで弊社に来た学生で、その後起業したのは1人だけです」。サンフランシスコに来て刺激を受けて「日本に帰国したら起業しよう」と意気込んでいた学生でも、結局は大手企業に就職してしまうことが少なくないという。「こちらではスタートアップが主役ですが、日本では学歴や大企業が主役で、起業への社会的評価が低いのだと思います」。
ピッチの前に登壇者から説明を受ける