田部康喜のTV読本

2015年1月28日

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田部康喜 (たべ・こうき)

コラムニスト

福島県会津若松市生まれ。幼少時代から大学卒業まで、仙台市で暮らす。朝日新聞記者、朝日ジャーナル編集部員、論説委員などを経て、ソフトバンク広報室長に就任。社内ベンチャーで電子配信会社を設立、取締役会長。2012年春に独立、シンクタンク代表。2015年10月から東日本国際大学客員教授として地域振興政策を研究、同大・地域振興戦略研究所副所長を兼務。

主人公の演技を真正面で受け止めながら、
自らの演技と調和させる

 ひかり自身の家出騒動も、正純の家族たちのてんやわんやも、ひかりが描いたシナリオで一気に解決する。

 復縁を願う正純と待ち合わせの場所に、ひかりは個人タクシーで乗り付ける。正純が契約をしないので、新しい人物が契約することになったと告げる。

 タクシー運転手(太川陽介)が振り返る。彼がその人だというのである。

 ひかりなしではなにもできないことがわかった、正純はひかりと再契約をする。

 家族の騒動は、それぞれが幸せになれるように、ひかりが手配するのだった。離婚騒動の姉には、その夫にメールをして多額の慰謝料につながるおそれを伝え、次姉には歌の練習をするカラオケを紹介するのだった。

 柴咲コウは、行定勲監督の代表作である映画「GO」(2001年)の美少女役で各種の映画賞を多数獲得した。「ガリレオ」シリーズでは、ドラマの第1シリーズと、映画「容疑者Xの献身」でも内海薫刑事を演じている。

 主人公の演技を真正面で受け止めながら、自らの演技と調和させることで、映像の奥行を深くしているように思う。

 「○○妻」は、柴咲にとって連続ドラマの初主演という。女優としての過去の実績からすると意外な感がする。

 今回のドラマは、おそらく柴咲の代表作のひとつになるだろう。

  
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