「ひととき」特別企画

2015年4月3日

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和歌山県北東部に位置する高野山は、平安初期の僧、空海によって開かれた、日本仏教の一大聖地です。弘仁7年(816)、空海は嵯峨天皇に願い、高野山を賜り、七里四方に結界しました。空海は、なぜ1000メートル級の峰々に取り囲まれた山上盆地に、密教修禅の道場を開いたのでしょうか。日本仏教史の研究者、西山厚さんとともに、開創から1200年を迎える聖地高野山をめぐり、空海の祈りの心を探ります。

老杉の巨木、宝塔や墓石が立ち並ぶ奥之院は、高野山信仰の中心地。空海はこの地に自ら入定することで、対比に満ちた両界曼荼羅の世界を演出、時を超え、祈りと人と自然が融合する奇蹟の聖地として完成させました。

 宿泊は、奥之院の入口、一の橋近くの恵光院(えこういん)。薩摩藩島津家ゆかりの塔頭だ。現在、117ケ寺ある塔頭寺院のうち、約50軒が宿坊として開かれている。朝の勤行(ごんぎょう)、護摩祈禱(ごまきとう)、阿字観(あじかん)、写経など、高野山の宿坊ならではの体験とともに、恵光院だけのイベントがある。「奥之院ナイトツアー」だ。

恵光院ではさまざまな修行が体験できる。右から夕食の精進料理、朝の護摩祈禱、奥之院ナイトツアー。取材日の担当は副住職の近藤説秀さん

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