坂本幸雄の漂流ものづくり大国の治し方

2015年5月15日

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坂本幸雄 (さかもと・ゆきお)

現ウィンコンサルタント社長、元エルピーダメモリ社長

日本体育大学卒業後、日本テキサス・インスツルメンツに入社し、93年副社長。神戸製鋼所、日本ファウンドリー社長を経て、02年エルピーダメモリ社長。現在ウィンコンサルタント社長。

 今後注力すべきことは有機ELディスプレーの製品化だ。液晶ディスプレーとは鮮やかさがまるで異なる。幸い日本には最先端の有機ELの技術が半導体エネルギー研究所(SEL)に存在する。シャープとJDIは有機ELの技術者をSELに派遣して、競争力のある製品を早く世に出すべきだ。

 1980年代、日本企業は半導体で圧倒的シェアを誇っていたが、徐々に縮小していった。エルピーダメモリは、NECと日立製作所と三菱電機のDRAM部門が統合して誕生した国策民営会社だった。外資系企業でキャリアを積み、エルピーダの舵取りを行った私は、日本企業の経営を、欧米・アジア企業との比較のなかで相対的に観察してきた。

 今後、日本の製造業各社は厳しいグローバル競争の中で、エルピーダと同じような厳しい選択を迫られていくだろう。私の経験が読者のお役に立てば幸いである。

  
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◆Wedge2015年6月号より

 

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