世界潮流を読む 岡崎研究所論評集

2015年8月13日

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 習近平は貯蓄を安全に投資しうる道を提供すべきである。歴史的に中国政府は銀行の利子を低く抑えてきた。その結果、株と不動産にお金が回った。利子の規制は緩められたが、景気への悪影響の恐れから上げるなどの指導がある。外国の株、債券投資も制限されている。

 中国は経済の近代化、市場への決定的役割の付与を望むとしてきた。しかし同時に株下落が成長の減速、金融危機になることを心配している。必要なのは成熟した金融システムである。市場を救う努力は効果を挙げそうにない、と述べています。

出典:‘China's Stock Crash Raises New Fears’(New York Times, July 9, 2015)
http://www.nytimes.com/2015/07/10/opinion/chinas-stock-crash-highlights-need-for-financial-reforms.html

 次にWSJ社説の要旨、以下の通り。

 すなわち、中国政府は、介入は株パニックを悪化させうることを学んでいる。ここ2週間、諸措置を取ったが、下落は止まらず、自然の下値はわからなくなっている。

 上海の株指数は7月8日に5.9%下落、6月12日のピークから32%下げた。約半分の会社は取引停止になり、債券、通貨元にも影響が出ている。

 人民日報が株買いを推奨し、投資家は、共産党が経済を牛耳っているから、損はしないと判断し、株を買った。いま、小投資家は共産党への信頼を疑問視している。政府の経済政策の信頼も損なわれている。

 習近平の政治局は市場の役割強化のために、昨年株式市場を上昇させる戦略をとった。国有企業統合促進、小企業の上場奨励がなされた。株は上昇した。しかし中国の高官は株の上昇と市場の健全さを区別せず、上昇市場を推進した。多くの新規参入者が生まれた。

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