田部康喜のTV読本

2015年12月3日

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田部康喜 (たべ・こうき)

コラムニスト

福島県会津若松市生まれ。幼少時代から大学卒業まで、仙台市で暮らす。朝日新聞記者、朝日ジャーナル編集部員、論説委員などを経て、ソフトバンク広報室長に就任。社内ベンチャーで電子配信会社を設立、取締役会長。2012年春に独立、シンクタンク代表。2015年10月から東日本国際大学客員教授として地域振興政策を研究、同大・地域振興戦略研究所副所長を兼務。

 ロックフェラー・ジュニアは、ロックフェラービルを建設することによって、7万人の雇用を創出した。冒頭のクリスマスツリーは、これに対するお礼として労働者たちが始めたものであった。

 モルガンは大暴落前に株式を売り抜け、ロックフェラーは底値で買い上げてのちに株式が上昇して損を取り戻していたことがわかる。

 「グレートファミリー」が慈善家のイメージの裏で、なにをやっていたのか。モルガンに対する議会証言の場面などを通じて、映像は克明に映し出していた。

ヒトラーの亡命は可能だった

 CS放送のヒストリーチャンネルの「ヒトラーを追跡せよ!」は、まず旧ソ連時代から保存されていたヒトラーの遺体の頭蓋骨をDNA判定したところ、男性ではなく30歳代の女性であることがわかる。

 さらに、ナチスの幹部の多くが亡命したアルゼンチンのジャングルのなかに、石組みのかつて瀟洒であったであろう建物3棟の発掘作業に迫る。豪華な風呂や部屋、ナチス時代の金貨、そして胃痛に苦しめられていたヒトラーが常備薬としていた、胃薬が大量に発見される。

 ベルリンの首相公邸の地下には、ヒトラーが世界の首都にふさわしい都市建設をするために縦横にはりめぐらされた地下道が三層にもわたって延びていたこともわかってきた。ヒトラーの脱出は可能だった。

 「映像の世紀」の謎が、解明されるのはこれからだ。

  
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