「モバイル」「ミュージック」「ダイバース(多様性)」「インマーシブ(没入型)」
ユーチューブは今回の基調演説会場にグーグルカードボードを配布した。ユーチューブは2015年11月にグーグルカードボードに対応するアプリを出しており、すべてのユーチューブビデオがカードボードによって手軽にバーチャルリアリティ体験ができる。このような低価格、オープンソースのヘッドセットも、市場の需要により生み出されたもののひとつだ。
演説の締めくくりとしてキンクル氏はユーチューブ成功の秘訣として「モバイル」「ミュージック」「ダイバース(多様性)」「インマーシブ(没入型)」という4つのキーワードを挙げた。これは、単に視聴者が自分を表現したい、誰かに映像によるメッセージを伝えたい、という意図から始まったユーチューブが現在のような大企業に成長する際に、様々なデバイスの助けもあって実現してきたことだ。「人々は『モノ』を買うのではない、『ソリューション』を買うのだ」というキンクル氏の言葉は、今後の製造業の方向性を指し示すものとなるだろう。
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