WEDGE REPORT

2016年1月20日

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 さらに、俳優ウィル・スミスの妻であるジェダ・ピンケット・スミスさんも「有色人種によるアカデミー賞ボイコット」をほのめかしている。夫、ウィル・スミスは映画「コンカッション」の役割により主演男優賞の有力候補とされていたが、ノミネートされなかった。スミスさんはツイッターで「黒人は賞のプレゼンテーター、エンターテイメント要員としてはアカデミーに歓迎されている。しかし、演技の芸術的要素で評価されることはほとんどない。有色人種はすべての面でアカデミーに参加することを制限されているの?」などと呟いた。

 夫であるウィル・スミスはボイコットへの参加を現時点では表明していないが、スパイク・リー監督のボイコット発言により、多くの黒人俳優が追随する可能性がある。

アカデミー芸術院の時代錯誤感

 折しも米国は、2014年にミズーリ州ファーガソンで起きた銃を持たない黒人青年を白人警官が射殺した事件に端を発する黒人の「人種差別」抗議運動が続いている最中だ。年末には黒人団体がショッピングモールで大規模なデモを行った。昨年には人種差別的発言をした、とミズーリ大学学長が辞任する騒動も起き、全国の大学で「もっと黒人の学生を」「黒人の歴史を伝える授業を」との抗議活動が起きている。

 そんな中で白人のみのノミネートを行ったアカデミー芸術院の時代錯誤感、鈍感さが際立つが、大規模なボイコットはアカデミー授賞式のテレビ視聴率にも大きな影響を与えそうだ。第88回アカデミー授賞式は有色人種のボイコットによる「史上最低の式典」となるのか。今後の動きに注目が必要だ。

  
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