2024年11月22日(金)

Wedge REPORT

2016年5月11日

LNGの供給力拡大

 東京ガスはLNG(液化天然ガス)の取扱量は1408万トンで、日本全体の約15%を占めている。これまで東京湾内部に袖ケ浦(貯蔵能力161万トン)、根岸(同119万トン)、扇島(同85万トン)の3つの貯蔵基地があったが、北関東地域への輸送を強化するため茨城県の日立港に新たに基地(同23万トン)を建設し、今年3月から稼働している。

 日立港基地は2期工事も計画されており、さらに貯蔵能力を増やす方針だ。これにより北関東向けの新たなLNGの供給ルートができることになり、供給能力が拡大する。東京湾外に初めてLNG基地を設けたことは、現在の貯蔵基地が東京湾に集中していることで、首都直下型地震が起きた際のリスク対策にもなるとみられている。

 広瀬社長はLNGの輸入先について「いまは6カ国からLNGを輸入しており、半分がオーストラリアから来ているが、来年から米国のシェールガスも輸入する」と述べ、LNG供給先のリスクの分散が図れる考えを示した。

 また、再生可能エネルギーへの取り組みについては「2030年、40年まではガスの時代が続くと思うが、100年後には再生可能エネルギーが重要になるので、今後は再生可能エネルギーにもっと取り組みたい」と再生可能エネルギーに前向きな姿勢を示した。

  
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