ボーイング787の魅力
蘭木さんのお勧めは、機体そのもののデザインを楽しむことだ。例えば、機体の塗装。色とりどりで航空会社ごとにお国柄が感じられるが、なかでもルフトハンザやKLMなどの欧州の航空会社のデザインがスタイリッシュでかっこ好いんだとか。お気に入りの機体はボーイング787だそうだ。
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「外見がツルンとしている上に、翼がブーメランのような形状をしています。素材にそれまでのアルミ合金から炭素繊維をふんだんに使っていることもあり、機内には加湿機能もあります。これまで飛行機のなかといえば、乾燥しがちでしたが、これなら女性にも優しい。さらに機窓も大きくて外の風景も楽しめます。機内から外を撮影するのにも最適です」
日本人女性ならではの発想だが、飛行機に顔があるという楽しみ方もできるんだそうだ。SNSではファンが描いた飛行機を擬人化したイラストがたくさん掲載され、なかには擬ネコ化してキーホルダー? などのグッズにしたりするファンもいるという。筆者のような四十過ぎのオヤジにはちょっとよく分からない感覚だが。
グッズといえば、女性ファンを夢中にさせる大切な要素。かつて米国に君臨したパンナムことパンアメリカン航空の地球をかたどったロゴマーク入りのバッグのように、航空各社が展開するグッズのなかにはデザイン性の高いものが多く、そこが女性ファン急増の理由のひとつと蘭木さんはみる。