チャイナ・ウォッチャーの視点

2016年6月28日

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 質問7 最近の先生はどのような研究に力を入れておられるのでしょうか?

 回答

 次の二分野に注力している。

 ⒈ 一つは青色から白色をだすのではなく、紫から白色を出す発光ダイオードを開発したので、この製品の市場化。自分が最初に開発した青色から白色を出す発光ダイオードは多くのスマートフォンのバックライトにも使われているが、健康に良くないことが証明されており、アップルも次世代では青色の光の弱い製品の投入を計画している。自分が開発した製品もスマホのバックライトにすることは可能であるが、今はまだ量産化するほどの体力もないので、高級照明などのハイエンドだけで対応して行こうと考えている。太陽光に近いのでより自然な光の環境を実現できる。

 ⒉ レーザー照明の開発に力を入れている。同一サイズのチップを使用するなら、現在のLEDよりも1000倍明るいので、簡単に言えば1000倍明るい発光体ということになる。LED照明なら1000個のLED電球が必要な部屋でも、レーザー照明なら一個のレーザー照明電球で済む。この他、最近の理論物理学者の研究で、このレーザー光をロケットに照射することによりリロケットの速度を高速に近づけることができるということが理論的に提案されている。この点でも青色が、一番出力が強いので、面白い研究分野である。

 上記、今回は、中国企業のためにお話をお願いしたわけであるが、これは日本の企業にとっても、そのまま当てはまる指摘、アドバイスであると思う。日本のマイナス面がそのまま中国に当てはまる部分もある。中国企業であっても日本企業であってもやるべきことは明確であり、シンプルなことである。いうは易しであるが、誰が本当にそれを実行できるかで、これから誰が生き残り、誰が淘汰されるのかが決まってくるのであろう。


  
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