中国のOPPOを中心に、ここ2-3年で急激にスマフォの普及率が増えたということである。ヤンゴンで良く見る、お坊さん、尼さん、道端でストリートフードを売る人みんながスマフォを持っている。確かに、最近のニュースでは、スマートフォンの普及率が50%近くに達した、という報道もある。
次に、彼女はビジネスの中心地であるSakura Towerに連れていってくれた。景色を見ながら語ってくれたことは、不動産の需給が現在異常にアンバランスだということだ。SakuraTowerから見下ろす景色は、ヤンゴンの中心地とはいえ、10階以上の建物は珍しい。大型のショッピングモールもあるが、数は極めて少ない。一方で、ここ数年、外国人の流入が増えているため、都市のオフィスや駐在員向け物件が異様に高騰している、ということだった。実際、その後訪問している企業は、家賃が昨年からいきなり2倍になったということで、固定費を抑えるために別の場所に移った、という会社もあるくらいだった。建設ラッシュは徐々に始まっているようで、不動産の建築ラッシュが今後数年で起こることだろう。そのため、不動産サイトのトラフィックが伸びているという。
日本の中古車
特にトヨタが人気
さらに、彼女は車の事情についても教えてくれた。ここでは日本の中古車、特にトヨタが人気だということで、100万円くらいで購入したと言っていた。私の感覚だと、日本ではその半額くらいで売られているモデルだが……、自動車関連に詳しいコンサルタントの方からの話によると、ミャンマーでは関税が高く、日本の売価の約2倍で販売されているということだ。まだ新車は高すぎて全く手に負えない中で、中古車も非常に高く感じるが、実態はそのようである。特に都市部に住む中間所得層にとっては、車は生活の必需品だ。ミャンマーには、年間で約15万台近くの日本の中古車が販売され、国内全体で100万台が走っているらしい。人口に占める割合は少ないものの、今後も台数は増える見込みだ。
このように、ここ数年で、経済全体が盛り上がる中で、スマフォの普及、不動産の高騰と建設ラッシュのスタート、そして自動車販売台数の増加。この3つが今現在のヤンゴンを表すキーワードと言って良いだろう。