科学で斬るスポーツ

2016年7月22日

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 アナリストは渡辺さん以外にも複数いるが、監督と二人三脚でデータをもとに作戦を練るのは渡辺さんだ。

 選手の位置は番号で置き換えられ、さらにアタック、スパイクなどもボールがどこを狙われたか、コートを9つにゾーンに分けて数値化される。さらにそのプレーごとに成否が6段階で評価される。例えば、レシーブの場合「クイック攻撃につながる(安定感のある)成功レシーブ」「失敗だが、指に触れた」などと評価され、それもアルファベットなどの文字列に置き換えられる。

図2 バレーの選手の位置を表す番号とローテーションの順番。①がサーブをする位置。

 「1S16A.7#KBa14PB6A.8D E8B 15P・・」

図3 データ分析で使うゾーン番号。コートを9分割して位置を表す。

 入力するアナリストは1ポイントごとにボールの動きを追い続ける。サーブし、ゾーン1の選手がレセプション(レシーブ)し、そのボールはゾーン6で、継がれるというイメージだ。ラリーが続けば続くほど、この文字列は長くなる。入力のアナリストは一時も目が離せない。

 この文字列をコンピューターが解読し、コート脇のベンチ席のパソコン4台、真鍋監督、渡辺さんのアイパッドに届く仕組みだ。敵味方すべての選手の成功率だけでなく、失敗率も瞬時にパーセント表示される。

 

選手個々だけでなく、
フォーメーションとして成功率も重視

 実際、このデータをもとに戦術は目まぐるしく変わる。例えば、サーブでは①特定の選手を狙う②特定のエリアを狙う戦術がとられる。

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