原発でポケモンGO
電気の属性を持つピカチュウなどのポケモンを探すプレイヤーが、発電所、変電所、送電線の近くに現れる可能性が高いことから、米国とカナダの電力会社はパニックのように警告を発している。
ツイートで警告を出したアメリカン・エレクトリック・パワーによると、発電所の近くにプレイヤーが現れ、ピカチュウを捕まえられないかとのやり取りがあったという。一夜にして巨大な規模のゲームに育ってしまったので、電力設備がいかに危険で近寄ってはいけないものか早急に広めたいと同社は望んでいる。
米国最大の電力会社デュークエナジーは「ポケモンGOで遊ぶ時には回りに気をつけて。発電設備、変電設備から離れて」とツイートしている。エンタージも同様のツイートを行っている。カスカウンティー・エレクトリックのツイートは写真-2の通り、「変電所には絶対に立ち入るな。信用しろ。サンダー(Zapdos)はそこにはいない。チェック済みだ」と明確だ。
写真-2
オハイオ州エリー湖畔に建つファーストエナジーのペリー原子力発電所に10代の3人がポケモンを探し、不法侵入したと報道されたが、7月19日に米国原子力規制委員会は、「ペリー発電所の従業員用駐車場に不法侵入した3名が警備員に捕まった。原発は米国で最も警備が厳しい場所であり、警備員は拳銃を持ち、原発を守るために使用することが認められている。原発はピカチュウを探す場ではない」と「ポケモンGO原発には行くな」とのタイトルのブログで厳しく警告している。
やがて日本でもリリースされることになるが、日本でも事故、犯罪などが発生しないことを祈るのみだ。
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