最近のニュースでよく取り上げられている”Pokemon Go”(ポケモンゴー)は、アプリが世界で最初にリリースされた米国、豪州では社会現象になり、米国は無論のこと英国、日本でも関係する任天堂の株価を大きく上昇させた。スマートフォンで操作するポケットモンスター(ポケモン)を探し、育てるゲームだが、「現実と仮想世界を旅するゲーム」と製作者が称しているように、ポケモンが現れる場所は、実際にある地点になる。ピカチュウなどのポケモンのキャラクターが、現実の場所に行けばスマートフォン上に登場する点で、多くの人が熱狂したのだろう。
大統領選では、クリントン陣営が、多くの人がポケモンを探し特定の場所に集まる点に注目し、早速投票呼びかけに利用し始めた。トランプ陣営も負けていない。クリントンをキャラクターに据えやつけるポケモンGOに似せたゲーム「ひねくれものクリントンにノー」を作り7月14日にフェースブックで公開した。クリントンらしき人物に対しポケボールを投げ、消すゲームだ。
選挙のキャンペーンに利用される程度であれば良いのだが、ゲームをする人がスマートフォンを持ち家の外に出ていくことから、事故あるいは犯罪に巻き込まれるなどの問題も出てきた。問題は、米国の発電所、送変電設備などでも発生している。
社会現象になったポケモンGO
「現実と仮想世界とを旅するゲーム」として米国では7月6日にリリースされたが、3日後の7月8日の時点ではアンドロイドでの利用者数がツイッターに迫る勢いになり、平均利用時間は43分23秒と他のよく使われるアプリを超える利用になったと米国のシミラーウェブ社は伝えている。欧米ではラインよりも大きなシェアを持つメッセンジャーアプリ・ワッツアップの利用が30分27秒、写真共有アプリのインスタグラムが25分16秒だ。
米国でのダウンロード数は5日間で750万に達したと報道され、リリース後初の週末になった7月9日、10日はポケモンを探し街中を徘徊する人が多く現れ社会現象になった。投稿された写真と動画を見ると、ニューヨーク・セントラルパークの一角にはラッシュ時の駅の構内のように人が集まっている。米国に留まらず、米国、ニュージーランドと共に最初にリリースされた豪州ではリリース後最初の週末、観光名所オペラハウスの前がゲームする人で埋め尽くされる写真が投稿された。
7月6日の3カ国に続き、13日にドイツ、14日英国、15日イタリア、スペイン、ポルトガル、16日にオランダ、オーストリアなど欧州中心の26カ国、17日にカナダでリリースされている。