ベストセラーで読むアメリカ

2016年9月29日

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 Technicians at the Control Center of the Technical Service were surprised to see alarms going off at the house. First carbon monoxide, then heat alarm, then other alarms. Even the radiation alarm! Something was seriously amiss. SAs and UD officers immediately responded, letting themselves in. They found Vice President Al Gore standing on a chair, pulling an alarm out of the ceiling, looking for hidden cameras and listenign devices.(p.56)

 「テクニカル・サービス管理センターの技術者たちは、副大統領の邸宅で次々と警報が鳴るのをみて驚いた。最初は一酸化炭素の警報、そして熱センサー、さらにほかのアラームが鳴りだした。放射能漏れを報せるアラームさえも! 何かしらとんでもないことが起きていた。シークレット・サービスのスペシャル・エージェントたちや制服警備組がすぐに反応し、副大統領の公邸に突入した。彼らが発見したのは、アル・ゴア副大統領がイスの上に立って、天井から警報器をはずし、隠しカメラや盗聴器がないか調べている姿だった」

「すべては利権のため」

 また、クリントン大統領夫妻を身近にみてきた経験から、筆者は次のように断じている。

 If you saw them privately, they never seemed to meld at all. But turn on a camera or bring in a fat-cat donor, and the ice suddenly melted. They'd smile at each other, laugh, trade little jokes. They'd move in closer to each other, turn warmer―yes, even romantic. They might even hold hands. They could flip that emotional light switch whenever they had to, then switch it back off again when the crowds and cameras departed. It was all a business for them: Clinton Inc,(p.73-74)

 「プライベートの時の二人をみると、互いに打ち解けているようには全くみえなかった。しかし、カメラが入ったり、大金持ちの後援者が来たりすると、その氷は瞬時にとける。二人は互いに微笑みあい、笑い、ちょっとしたジョークをやりとりする。互いにもっと身を寄せ合い、温かみを増し、そう、ロマンチックにさえなる。手をつないだりもしかねない。クリントン夫妻は必要であれば感情のスイッチを切り替え、取り巻きとカメラがいなくなると再び、そのスイッチを切ることができた。すべては利権のためであり、二人はクリントン株式会社だった」

 反ヒラリー本として売り出しているものの、実はヒラリー・クリントンを巡る生々しい暴露話はあまり出てこない。そもそも筆者の当時の任務は大統領を守ることであり、その妻であるヒラリー・クリントンとのやり取りがそれほどあったとも思えない。本書ではやはりビル・クリントン大統領を巡る女性スキャンダルのエピソードが豊富で、かつ面白い。

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