ノーマライゼイションのまち育て
とはいえ交流授業の開始までには困難なこともありました。
それは、園の児童の保護者からの意見でした。
「健常児の子どもたちとふれあわせたくない」との意見が大方でしたから。
しかし、園に通うために秋津のまちなかで子ども同士もすれ違います。
また秋津小学校には特別支援学級(当時は「特殊学級」)がないことから、本籍は秋津小学校に置き、あかしあ学園に通う子も年度によってはいます。
そこで学校と園は粘り強く話し合い、交流授業が実現したのです。
校長さんの意見は、そんな背景からトラブルを案じたのでした。
このような積み重ねで育んできた交流から、秋津まつりでのゴミの片づけへとつながっていきました。
今月、リオ・パラリンピックでのさまざまな元気に感動したいっぽうで、7月に相模原市の知的障がい者施設で起きた悲惨な事件の続報が続いていただけに、だれでもが温かく助け合えるノーマライゼイションのまちの創造にいっそう励みたいと思いました。
では次回まで、今回もアテ・ローゴ!(ポルトガル語の「またね!」)
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