「子縁」でつながる秋津地域のお父さん 

2016年12月29日

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岸 裕司 (きし・ゆうじ)

秋津コミュニティ顧問

1952年東京生まれ。広告・デザイン会社の(株)パンゲア代表取締役、習志野市立秋津小学校PTA会長時に秋津コミュニティ創設、会長を経て現在顧問兼秋津小学校コミュニティルーム運営委員会顧問。文部科学省委嘱コミュニティ・スクール推進員、学校と地域の融合教育研究会副会長、埼玉大学・日本大学非常勤講師、ほか。著書に『「地域暮らし」宣言』『学校を基地にお父さんのまちづくり』(ともに太郎次郎社エディタス)、『学校開放でまち育て』(学芸出版社)など。

本業で大活躍のおじいちゃん
秋津小学校コミュニティルームの大掃除

 「えー、窓ガラスはこのスプレー洗剤をシューと吹きかけ、T字型のゴム付のヘラでていねいになでなでし、最後に乾いた布で拭くと……」と、実演中のおじいちゃんの話が終わらないうちにコミュニティルームいっぱいに集ったサークル仲間たちから「すご~い!」「きれい!」などとの歓声とともに拍手が次々にわき起こりました。

秋津小学校コミュニティルームの利用サークル総出での大掃除、廊下にワックスがけのお父さんたち。

 このおじいちゃんは、子どもたちに会うと「コンビニに行くか!」と声をかけるコンビニおじさんの嶋村清一さん。連載の13回目に保護司を長らくつとめたことから勲章を叙勲されたことを紹介しました。

 嶋村さんは、本職が清掃用具などの販売問屋を経営する会長さん。

 だから清掃技術は本職なんです。

 みんなから拍手を浴びた嶋村おじいちゃんは、この日はとっても機嫌がよかったです。

 ところで年末恒例の秋津小学校コミュニティルームの大掃除は、コミュニティルームが開設された1995年から毎年続いています。

 集うサークル仲間はざっと100人規模だから、窓ガラスから床のワックスがけ、おトイレもピッカピカに磨かれます。

 で、コミュニティルームは秋津コミュニティの51人の委員が重任するコミュニティルーム運営委員会が「自主・自律・自己管理」を理念に鍵の管理貸し出しも含めて住民自治で運営する教育長が管理責任者の公設民営型の生涯学習活動のためのハードスペースです。

 ここは、このような運営の仕掛けになっています。

①40ものさまざまな登録サークルや団体が自主的に活動(広義の学社融合=年間通しての授業外活動)。
②サークルや団体にいたらない個人、また登録しなくても空いていれば臨時に無料で利用できる。
③朝9時~夜9時まで休校日を含めて使える(盆暮れのみ原則休館)。
④鍵は11人の運営委員が管理貸し出す(災害時は避難所として駆けつけ開放する)。3.11東日本大震災の際には実際に2日間でしたが住民自治での避難所になりました。
⑤行政負担は水道光熱費と消耗品代としての年間3万円のみ(各サークルの活動費は当初から自前が原則)。

 秋津コミュニティが持続し発展しているもっとも大きなファクターは、理念をもち楽しい企画を開発するソフト面とこの年間延べ1,3万人が利用して活動するハードスペースを住民自治で運営することとの両輪で推進してきたことと考えています。

 さて、工作クラブの凧つくり教室の話は、以前にしましたので今回は省きました。

 では次回まで、良い年をお迎えくださいね。アディオス! アミ~ゴ!

  
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