山師の手帳~“いちびり”が日本を救う~

2017年1月2日

»著者プロフィール

山師「中村繁夫」が2017年を占う

 自分なりの視点で気になっていることは何か? 世界の政治経済の諸問題をかいつまんで10項目にまとめた。これだけは注目しておいた方が良いという10項目はずばりこれだ!

iStock

以下、○✖△で示したい。

① 4月から始まるフランスの大統領選挙と6月の国民議会選挙では、マリーヌ・ルペン党首が勝つか?

(△)彼女は大統領選挙の台風の目となるが大統領に就任する事はない。 フランスのEU離脱はないが反移民政策は推進せざるを得ない。

② 9月のドイツ連邦議会選挙ではメルケル政権が揺らぎ極右政党(AfD)は第2党に躍進するか?

(○)メルケル首相率いる政権与党のキリスト教民主同盟(CDU)は、反移民を掲げるポピュリスト政党「ドイツのための選択肢」(AfD)に負けて3位に転落する。ただし1位の中道左派「ドイツ社会民主党」(SPD)と連立を組み1期だけは首相を続ける。

③ 中国の外貨規制が強化され経済の停滞感が出るか?

(△)中国の外貨規制は強化されるが経済の停滞感はまだ先の話だ。

④ 中国の金融危機は来るのか?

(△)今年はなんとか持つが、預貸比率が上限に来ているから3年以内に金融危機が来る可能性が高い。

⑤ アメリカは35%の関税を中国に掛けるのか?

(○)対中国の貿易赤字は最大規模に増大しているから、中国が為替操作を続けるなら高関税政策を実行する。

⑥ シリア問題は収束に向かうか?

(✖)シリア問題は一旦アサド政権と反政府グループの停戦合意が成立するがクルド問題は解決せずISやアルカイダを含む複雑な紛糾に明け暮れシリア問題はさらに混乱する。イラクとイランに中東危機が飛び火する可能性がある。

⑦ 世界の非鉄金属・レアメタル市況は上がるか?

(○)OPECの石油減産の決定以降の石油価格の高騰に「連れ高」する形で金属コモディティーの市況は徐々に上る。商品のスーパーサイクルの終焉はカネの流れが金融(株や債券)に移行したがLMEメタルのチャートは昨年後半から大底を確認しながら上昇に転じたとみられる。レアメタル市況の動向は電子材料や機能性素材の需要の影響が大きいが石油価格や鉄鋼、LME金属に後追いするかたちで上昇に転じて行く。レアメタル市場もまちまちだが総じて大底は確認したとみるべきだ。

⑧ 資源開発ブームの再来はあるか?

(✖)中国景気の減速は商品市場に影響を与えたが10年間も続いたスーパーサイクルの終焉は資源国の開発ブームに大きな影響を与えた。2000年代は多くの新興資源国に多くの利益をもたらしたが中国の成長の鈍化が資源開発の終焉となった。資源開発ブームの再来は2020年以降となり2017年は時期尚早である。資源開発は最低でも4年から5年かかる為に開発期間がかかることは言うまでもない。

⑨ OPECの石油減産は維持できるか?

(△)サウジとイランが昨年1月に国交を断絶したが11月のOPEC総会では非加盟国であるロシアとイランも条件付きで石油減産に賛成した。今や石油生産国のトップはアメリカでありシェールオイル・シェールガスもあるので昔の様に中東の石油に依存する必要もないが、原油価格が上がりすぎると不況になるので価格は抑えたい思惑もある。中国や日本も不況であり石油減産は賛成出来ない。結局世界的な不況を考えると50ドル前後でバランスの取れる需給が維持されると思う。

⑩ トランプ大統領は暗殺されるか?

(✖)これまでアメリカ大統領は4人が暗殺されている。まず第16代大統領リンカーン、第20代大統領ガーフィールド、第25代大統領マッキンリー、そして35代大統領ケネディーである。何の根拠もないが第45代大統領トランプ氏の破竹の勢いに不吉な予言をしている人もいる。私はこのような不見識な占いは一切信じないし起こって欲しいとも思わない。原理原則で考えてみてもあり得ないと考えている。

  
▲「WEDGE Infinity」の新着記事などをお届けしています。

関連記事

新着記事

»もっと見る