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田部康喜のTV読本

2017年2月22日

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田部康喜 (たべ・こうき)

コラムニスト

福島県会津若松市生まれ。幼少時代から大学卒業まで、仙台市で暮らす。朝日新聞記者、朝日ジャーナル編集部員、論説委員などを経て、ソフトバンク広報室長に就任。社内ベンチャーで電子配信会社を設立、取締役会長。2012年春に独立、シンクタンク代表。2015年10月から東日本国際大学客員教授として地域振興政策を研究、同大・地域振興戦略研究所副所長を兼務。

 病院の屋上で、KEYが「先生」と呼ぶ女性が、余命いくばくもないことを語ったうえで「結婚してたら、子どもいたのに。結婚は夢だった。夢をかなえられずにどうして死んでしまうのだろう」

 KEYはいう。「先生。俺が先生の逃げ道になるよ」。「結婚するってこと。だって、年も違うし、そんな関係じゃないよ」。ふたりは抱き合う。遠くに東京タワーが見える。

 ドラマのなかで、東京タワーが画面の中央を覆うように、またあるときは小さくあしらわれている。表参道はいまでは、銀座と並ぶあるいはそれ以上に洗練された街並みである。

 明治神宮外苑の通称「絵画館」に向かう銀杏並木は、日本を代表するシンボルロードである。「絵画館」は、明治天皇の事績を画家たちが描いた絵画が収められている。この道は、映画やドラマのなかに写り込まれている。外苑は、関東大震災後に国民の寄付によって造営された。倫子がデートで歩くシーンは、かつての東宝や日活の名画を彷彿(ほうふつ)とさせる。

 原作者の東村アキコが、この作品を書くきっかけになったのは、2020年の東京五輪の開催が決まったときだという。

「要するに 東京開催決定に
 ショックを受けていた
 私の周りのアラサー アラフォーの
 女友達をネタに
 そのまんま ひどいマンガ
 描いてやろうと思っただけです!!!」

 アラサーとアラフォーが東京五輪という時間を区切られて、それまでに結婚したいという焦燥(しょうそう)にかられたからである。

 さて、吉高・榮倉・大島の3人の恋の行方は。

  
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