田部康喜のTV読本

2017年3月8日

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田部康喜 (たべ・こうき)

コラムニスト

福島県会津若松市生まれ。幼少時代から大学卒業まで、仙台市で暮らす。朝日新聞記者、朝日ジャーナル編集部員、論説委員などを経て、ソフトバンク広報室長に就任。社内ベンチャーで電子配信会社を設立、取締役会長。2012年春に独立、シンクタンク代表。2015年10月から東日本国際大学客員教授として地域振興政策を研究、同大・地域振興戦略研究所副所長を兼務。

山本耕史のコミカルな演技も楽しめる

 「黒の章・第2回」の「弁護士・白井真之介の大偽装!?」(3月5日)は、食品会社の幹部である九条役に前川泰之と、その恋人の逆瀬川役に野波麻帆を迎えた。「朝採りトマト」のブランドで、外国産トマトに入れ替えた偽装を主導してきた九条は、これに反対する部下と社長を殺す。ふたりの遺体は、会社の冷凍庫で発見された。いずれの犯行時刻にも、九条のアリバイはある。

 逆瀬川に相談された、弁護士の白井(山本)は、食品会社の社長を集団訴訟によって追及しようとするが、社長から金銭が入ったと思った封筒を渡されて裏切る。

 九条のアリバイを突き崩したのは、瞳である。部下の殺人は冷凍庫に入る際のジャンバーに装備されている温暖器によって、死亡時刻をずらした。社長の殺人は、恋人の逆瀬川の入出用の社員証を利用した。

 ラストシーンで、白井が社長からもらった封筒を開くと、食品会社の野菜の割引券。事務所の借り賃や弁護士会の支払いが滞っていた、白井はがっかりする。

 時代劇から現代劇まで、幅広いジャンルをこなしてきた、山本のコミカルな演技もまた楽しめる。

  
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