山本耕史のコミカルな演技も楽しめる
「黒の章・第2回」の「弁護士・白井真之介の大偽装!?」(3月5日)は、食品会社の幹部である九条役に前川泰之と、その恋人の逆瀬川役に野波麻帆を迎えた。「朝採りトマト」のブランドで、外国産トマトに入れ替えた偽装を主導してきた九条は、これに反対する部下と社長を殺す。ふたりの遺体は、会社の冷凍庫で発見された。いずれの犯行時刻にも、九条のアリバイはある。
逆瀬川に相談された、弁護士の白井(山本)は、食品会社の社長を集団訴訟によって追及しようとするが、社長から金銭が入ったと思った封筒を渡されて裏切る。
九条のアリバイを突き崩したのは、瞳である。部下の殺人は冷凍庫に入る際のジャンバーに装備されている温暖器によって、死亡時刻をずらした。社長の殺人は、恋人の逆瀬川の入出用の社員証を利用した。
ラストシーンで、白井が社長からもらった封筒を開くと、食品会社の野菜の割引券。事務所の借り賃や弁護士会の支払いが滞っていた、白井はがっかりする。
時代劇から現代劇まで、幅広いジャンルをこなしてきた、山本のコミカルな演技もまた楽しめる。
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