2024年11月22日(金)

ビジネススキルを活かして楽しむ脱力系子育てのススメ

2017年3月22日

気づき、ポジティブに解釈する

 つまり、わが子にせよ部下にせよ、自信を育てるには彼らの思い込みを手伝ってあげればいいということです。

 思い込みを手伝うには何よりも、相手方をよく観察することです。

 「自分は大丈夫だ」「自分はできるんだ」と本人が思いこむには、そのきっかけを本人自身が持たなくてはなりません。

 自信を持つのが上手な人は、この自信のきっかけ作りが上手い人です。

 他の子が走っている様子を見て、自分が走る時はもっと楽に走れている気がするなと思ったときに、「僕って走るのが得意なんだ」と思える。

 取引先にプレゼンしている最中に相手方の表情の変化に気づいて、「伝えたいメッセージがちゃんと届いたみたい!準備が成功したんだ」と、自信がわいてくる。

 新しい職場で、まだ仕事がよく分かってないなりに一週目を乗り切れたら、「自分はここでやっていけそうだな」と感じる。

 いずれも、ちょっとしたことに意識が向いて、ポジティブにとらえることができています。自信のきっかけ作りとは、「気づくこと+ポジティブな解釈」なのです。

 きっかけが出来たら、自分は出来るんだ、得意なんだ、大丈夫だと自信を強化していけばいい。

 しかし自信を持つことが得意でない人は、このきっかけ作りのところが上手くいきません。

 「自分は普通ですから・・・」

 「そんな特別なことが出来るわけじゃないんで、自信と言われても・・・」

 「表現力があると言われても、人前に出て話せるわけじゃないので・・・」

 ちょっとしたことを拾い上げるだけでいいのに、何かすごいことを探そうとして自らハードルを上げたり、自分の中にある「スゴイ人」イメージと自分を照らし合わせてダメ出ししたりしがちです。

 謙虚なのはいいことですが、だからといって自信を育めないのは困りもの。

 ですから、手助けしてあげましょう。

 「いまの説明がとても分かりやすかったです。ポイントを整理するのが上手いんですね。」

 「色の使い方がうまいですよね。スライド作る時アドバイスしてもらおう。」

 「〇〇さんって、落ち着いた話し方を意識されていますよね。安心できる話し方でいいと思います。」

 簡単なことで、本人のいいなと思える点をそのまま教えてあげるのです。

 だから、観察がポイントとなります。


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