Wedge REPORT

2017年4月27日

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 ある東京都の幹部は「結局、小池知事は何の意思決定もしていない。これでは役人が何をしても、トップの判断でひっくり返るのだから、事務方は萎縮し、決裁権限に自信がもてなくなってしまう。これが東京都のリーダーのする仕事なのか」と批判する。一方、前出の松本課長は「もちろん環2あるに越したことはないが、それは今後の五輪の輸送計画次第。輸送の適切な運用を果たすために置かれた状況の中で最善を尽くしたい」と語る。

 

 現在、浮上している築地市場の再整備案では、再整備に7年の工期を要するとの試算が出ている。築地市場を再整備する場合、豊洲への移転を前提に進められてきた環2の全面開通はさらに遠のく。渋滞が緩和されなければ都民の利便性は損なわれ、建設期間が長引けば投入される税金も増える。「都民ファースト」を掲げる小池知事の早期の決断が望まれる。

イラスト:RINA YOSHIOKA

 現在発売中のWedge5月号では、以下の特集を組んでいます。

■特集「築地移転問題にみる日本の病巣」
・「ゼロリスク」の呪縛から逃れられない日本
・置き去りにされた「環境基準」の本当の意味
・再び政局に利用された築地 経済的合理性なき再整備案
・「築地市場はもう限界」 〝宙ぶらりん〟にされる仲卸業者の悲鳴
・〝玉突き事故〟の「環2問題」 東京五輪にも広がる悪影響

  
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◆Wedge2017年5月号より

 

 

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