(1) 自分が大事なので、自分を徹底的にかわいがる
(2) 知人・友人は必要最低限でなるべく少なくする
(3) 食欲と社交ダンスを大事にする
(4) たとえば「人の死をいつも話題にする」ような野次馬にならない
(5) 自分だけは死にたくない。だから睡眠・お通じ・多少の運動には気を使う
原丈人さんは、私にとって、上の(2)にあたる人です。
最後に、この対談本に対する私の思いを記しておこうと思います。「あとがき」から引用します。
2008年9月15日のリーマン・ショックで、世界経済は一変しました。その後、「持ち直し」「回復」といったニュースもありますが、最近はギリシャの信用不安から世界経済・金融の不透明な状況がつづいています。全体的には不透明な状況がつづいています。近い将来、二番底、三番底があるのではないかと私は懸念しています。世界中の経営者が、十の「自由」に対して、「自己規律」ゼロではなく、九の「自由」に対して一の「自己規律」を取り戻さなければ、世界経済の未来は決して明るくならないでしょう
原さんは、リーマン・ショックのずっと以前から、アメリカで席巻している金融資本主義の危険性を指摘しておられました。今回の対談では、そんな原さんのお考えを十二分にお伺いすることができました。読者の皆さんも、その深い見識と洞察力に、目からウロコの思いをされたと思います。
原丈人さんの魅力は言葉で言い尽くせないものがあります。まずなんと言っても、。人をとりこにする素晴らしい笑顔。そして抜群の構想力に、自ら行動する実行力。原さんのお話を伺っていると、未来に対する希望がふくらんでわいてきます。年齢にかかわらず、感激し、興奮して、自分も負けずに何かやってみようと心が奮い立つ気分になるのです。「血沸き、肉躍る」とはこのことを指すのでしょう。
数多くの「すごい」ベンチャー企業を世に出されてきた原さんと、ひとつの企業に、一経理・財務マンとして三八年間たたき上げで勤めた私とでは、天と地ほどの差がありますが、唯一、共通点があるとすれば二人とも、「実務家」であることだと思います。理論家や評論家ではなく、「一ビジネスパーソンとして、地に足を着けて、地道にコツコツやることが、実はいちばん大事である」ということを原さんも強く思っていらっしゃることを知って、意を強くしました。
たいへん厳しい経済状況ですが、日本だけではなく世界中の人たちのとくに若い人たちが、私たちのこの本を読んで、前に一歩踏み出す勇気を感じていただけたら、とても嬉しく思います。
――『だれかを犠牲にする経済は、もういらない』 あとがき より
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