定年バックパッカー海外放浪記

2017年6月11日

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高野凌 (たかの りょう)

定年バックパッカー

1953年、横浜生まれ。神奈川県出身。大学卒業後は商社、メーカー勤務を経て2013年定年退職。2014年春から海外放浪生活を始める。放浪歴は地中海、韓国、インドシナ半島、インドネシア、サンチアゴ巡礼など。サラリーマン時代は主として海外業務に従事。ニューヨーク、テヘラン、北京にて海外駐在を経験。身長170センチ、57キロ。獅子座。A型。現在2人のご子息は独立し、夫人との2人暮らし。孫1人。

日曜朝の田舎カジノ

ウエザーフォードの町外れの田舎カジノ

 4月17日(日)。第一洗礼教会の熱狂を後にルート66旧道を西進。舗装道路が途切れる区間も多い。補修する予算がないのだろう。“Lucky Star Casino”という田舎カジノの看板が見えてきた。日曜日の午前中というのに駐車場には既に数十台の車が停まっている。

 入口を入るとスロットマシンが並んでいる。機械を見るとセガ、コナミとか日本製ゲームマシーンが多い。パチンコ業界で培ったノウハウが生かされているのだろうか。

 マシンに向かっている人たちはコーヒーやコーラなど飲み物を横に置いている。入口近くに無料のコーヒーメーカーや飲料の冷蔵庫が設置されている。奥のほうの部屋にはカードゲームのテーブルを囲んでいる連中がいる。時間は11時前であるが100人近くいるようだが建屋面積が大きいので全体的には二割くらいの入りであろうか。

カジノの駐車場には朝から車が沢山

田舎カジノのそこはかとない“うら悲しさ”

 カジノの客層は中高年が大半。オバサンや婆さんも二割以上いる。いずれも身なりがぱっとしない低所得者層である。日曜朝の田舎カジノの雰囲気はラスベガスなどのリゾートカジノと異なり華やかさはゼロ。

カジノの入口までのスロープを手すりにつかまりやっとこさと登ってゆく高齢ギャンブル夫婦。なにか物悲しいオーラが漂う

 逆になにか演歌的なうら悲しさが漂う。米国中西部ではキリスト教的規範が現在でも残っているようで日曜日は“安息日”であり労働者・被雇用者はお休みである。従い家族一同で教会に行くという麗しい西部開拓時代以来の伝統も生きているようだ。

 他方で家族がなく独り身で、安息日のためどこもお休みで“行き場のない人たち”がカジノに吹き溜まるという構図だ。日曜の朝は神様の有難いお話を聞くよりは神様の御利益をドル紙幣で頂こうという算段であろう。

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