万葉から吹く風
各界の著名人のみなさまに、『万葉集』の中からお好きな歌をあげて、エッセイを綴っていただくページです。『万葉集』には、仕事、恋愛、家族、風景、喜怒哀楽など、じつに多彩なテーマを詠んだ歌がおさめされています。それらは、悠久の時を超え、いまもなお共感できる言葉、情動、感覚ばかり。万葉人の素朴な心や大らかな表現にふれ、いにしえに想いをめぐらせれば、未来を探るきっかけが見つかるかもしれません。
-
-
-
2009/12/09 山折哲雄
人を恋う気持ちが名歌を生むことは多い。父母への慕情、ひとり寝のさみしさ、離れた子への思い。その切なさは今も昔も人の心に響くのである。
-
-
-
-
-
2009/07/02 海部宣男
今年の“世界天文年”を機にアジアの星に関する伝説を集めている天文学者が七夕を詠んだ和歌の中から、最も美しいという一首について語る。
-
-
2009/05/08 吉岡幸雄
京都で日本古来の色彩を再現する染織史家が、色を詠む万葉歌について語る。着目したのは、高貴な色とされる紫。歌から、当時の世相を読み解いていく。
-
2009/04/08 黛まどか
現代俳句を代表する美しき女流俳人、黛まどかさんが「万葉歌」の魅力を語ります。俯きかげんに咲く可憐な片栗の花に、古来の日本人は何を感じていたのでしょうか。
-
2009/03/13 茂木健一郎
万葉集にはいろいろな歌がある。この歌が私の脳裏に強烈に焼き付けられたのは、その宇宙的イメージの広がりはもちろんだけれども、しゃかりきになっている私の背後から、言の葉たちがやさしく包み込むように忍び寄ったという、その人生の機微に依るところも…
|
|