特集:窮地に立つトランプ政権の行方
トランプ政権とロシアの不適切な関係が指摘されるロシアゲート事件。前大統領補佐官のフリン氏がFBIに虚偽の供述をした罪で起訴され、有罪を認めたことで、トランプ大統領はいよいよ窮地に立たされた。一方で、核実験、ミサイル発射を繰り返す北朝鮮との情勢も緊迫度を増している。今後の行く末はいかにーー。
-
2018/03/23 海野素央
今回のテーマは「トランプ対モラー」です。トランプ米大統領は、自身のツイッターを通じて初めてモラー特別検察官を名指しで批判しました。モラー特別検察官が、「トランプ・オーガニゼーション」にロシア関連の資料をすべて提出するように要求したと、米メ…
-
2018/03/23 佐々木伸
トランプ米大統領は3月22日、国家安全保障問題のマクマスター補佐官を更迭し、超タカ派のジョン・ボルトン元国務次官を後任に任命した。ボルトン氏は北朝鮮に対する先制攻撃論者として知られる超タカ派の論客。5月末の米朝首脳会談を前にトランプ政権の…
-
米朝開戦前夜 「対話」の先に解はなし
2018/03/23 香田洋二米朝首脳会談の開催が決定したが、米国が約束を反故にしてきた北朝鮮の主張をうのみにするはずはない。米国本土を射程に収めるICBMが完成を控えるなか、「最悪の事態」を想定しておくべきだ。
-
中間選挙に向けて二大政党に与えられた「教訓」
2018/03/16 西山隆行3月13日、ペンシルヴェニア州南西部の第18選挙区で連邦下院議員補欠選挙が実施された。2012年・2016年の大統領選挙の結果によって共和党が有利と見られてきたこの地域で、民主党のコナー・ラムが共和党のリック・サコーンに対し僅差で勝利した…
-
2018/03/15 佐々木伸
ティラーソン氏が正式に通告を受ける3時間も前に、ツイッターで宣告されるという屈辱的なやり方で大統領からクビを切られたのとは対照的に、大統領のポンペオ氏に対する評価は「当初からウマが合った」と極めて好意的。
-
2018/03/06 佐々木伸
トランプ・ホワイトハウスが再び大混乱に陥っている。最近の鉄鋼などへの高関税方針の突然の表明や反対だった銃規制に対する前向きな姿勢は側近や議会、支持者らを慌ててさせ、「何が起きるか誰も分からない」(米紙)という視界不良状態。大統領の暴走を止…
-
-
「能力」を司る戦力構成を読み解く
2018/03/02 村野 将米国の核戦略のうち、その「意図」を示す宣言政策に関する記述を前編で見てきたが、NPRにおいてより重要度が高いのは、米国の「能力」を司る戦力構成とそれを支える核関連インフラに関する記述である。
-
海野・明大教授の緊急リポート@ワシントンDC
2018/03/02 海野素央今回のテーマは、「北朝鮮問題とロシア疑惑」です。現在、米国社会で関心が高まっている外交・安全保障問題について、下院外交委員会及び監視・政府改革委員会に所属するジェリー・コノリー下院議員(民主党・バージニア州第11選挙区選出)に、2月26日…
-
「意図」を示す宣言政策を読み解く
2018/03/01 村野 将2018年2月2日、トランプ政権は米国の核戦略や核戦力態勢を定める文書Nuclear Posture Review(NPR)を8年ぶりに公表した。NPR本文を改めて読み解き、従来のNPRからの継続性と変化の双方の面から、日本の安全保障に与…
-
党対立だけでなく深刻な党内の分裂
2018/02/09 西山隆行2018年1月、アメリカのドナルド・トランプ政権は成立一周年を連邦政府が一部閉鎖された状態で迎えた。その閉鎖は3日間で終了したが、本日、トランプ政権は二度目の政府一部閉鎖を迎えることとなった。
-
2018/01/26 海野素央
今回のテーマは「2年目のトランプ」です。就任1年目の総括として「フェイク(偽)ニュース大賞」を発表したドナルド・トランプ米大統領は、2年目に入ってもメディアに対する攻撃の手を緩める気配はまったくありません。トランプ大統領は、相変わらず「フ…
-
2018/01/15 森川聡一
トランプ政権の内幕を暴露したノンフィクション「FIRE AND FURY」。内容に激怒したトランプ大統領サイドが出版の差し止めを求め、発売前から人気に火がついた。あれだけメディアが取り上げれば、ベストセラーにならない方がおかしいだろう。
-
2018/01/10 海野素央
今回のテーマは「トランプの精神状態」です。5日に出版されたトランプ政権の暴露本の内容に対する同大統領の反応を分析し、そのうえで11月6日に行われる中間選挙への影響について考えてみます。
-
2017/11/30 小谷哲男
29日未明、北朝鮮が約2か月半ぶりに弾道ミサイルを発射した。北朝鮮はこの新型ミサイルが「火星15号」で、大型の核弾頭を搭載できると発表し、米本土全体をその射程に収めると主張している。
-
2017/11/28 海野素央
今回のテーマは「トランプの選挙公約遂行」です。来年1月20日でドナルド・トランプ米大統領が就任してから一周年を迎えますが、早くも同大統領の選挙公約の遂行を称賛する『トランプ・アニバーサリー・コレクション』が出版されました。
-
2018/01/30 岡崎研究所
トランプ政権が約1年経ち、党派的分断だけではなくエスタブリッシュ対反エスタブリッシュの分断が広がっている。それは国の弱体を招き、外交・軍事への影響が懸念される。
-
アメリカ社会における宗教の重要性
2017/11/24 西山隆行アラバマ州で上院補選に共和党から立候補しているロイ・ムーア氏の性的スキャンダルが話題だ。アラバマ州は全米中最も保守的な州の一つとされており、そのアラバマ州において、伝統的価値とキリスト教倫理を強調するムーアは象徴的存在となっていた。
-
2017/11/21 中西 享
ハガティ駐日米国大使はこのほど、日本記者クラブでトランプ米大統領が日本を含むアジア諸国を訪問した成果と日米関係について講演した。日米の経済問題について「トランプ大統領と安倍晋三首相による日米首脳会談では、貿易赤字を解消するためのツールとし…
-
2017/11/21 森川聡一
ヒラリー・クリントンが2016年のアメリカ大統領選を振り返った回想録。 敗軍の将が今さら何を書くのか。そう反発する人も多いだろう。しかし、本書は発売と同時に大きな話題となった。
|
|