定年バックパッカー海外放浪記

2017年7月23日

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高野凌 (たかの りょう)

定年バックパッカー

1953年、横浜生まれ。神奈川県出身。大学卒業後は商社、メーカー勤務を経て2013年定年退職。2014年春から海外放浪生活を始める。放浪歴は地中海、韓国、インドシナ半島、インドネシア、サンチアゴ巡礼など。サラリーマン時代は主として海外業務に従事。ニューヨーク、テヘラン、北京にて海外駐在を経験。身長170センチ、57キロ。獅子座。A型。現在2人のご子息は独立し、夫人との2人暮らし。孫1人。

アメリカ娘が体現する西部魂

 5月2日(月)。アリゾナ州で最近日本人観光客にも人気急上昇のセドナを訪問。砂漠のオアシスのような自然を生かした高級別荘地だ。富裕層の豪華な別荘がオアシスのなかに散在している。町のメインストリートにはギャラリー(美術商)とジュエリーショップ(宝飾店)がやたらと多い。どうも富裕層にはアートと宝石が必需品のようだ。

セリグマンの雑貨屋の前で美女と憩うオジサン

 町外れのテーブルマウンテンに登りに行った。駐車場でフォードの小型アウトバックの後部扉を開けて荷物を整理している二人組の少女がいた。2人はカリフォルニア出身で3カ月かけて全米を自動車旅行する計画だ。

ハックベリーでみかけたT型フォードでドライブする老夫婦

 彼女たちは費用節約のためモーテルに泊まらず毎晩テントで野営。車に寝袋、着替え、ガスボンベ、調理道具から化粧品まで溢れんばかりの荷物を満載。乱雑に詰め込まれた荷物の中身をケラケラ笑いながら説明してくれる。西部をめざした開拓者魂(pioneer spirit)は可愛い少女たちにもしっかりと受け継がれているようだ。

シニアは優雅にクラッシックカーでドライブ

 5月5日(木)。アリゾナ州中部のルート66旧道沿いのSeligmanはルート66黄金時代のミニテーマパークのような小さな町だ。昔のガソリンスタンド、レストラン、モーテルを改装して営業している。ルート66観光以外に何もない。

テキサス州にあるルート66中間地点(Midpoint)のミュージアムにて

 30分くらいの間に4台の観光バス(tour coarch)が停まる。大型バスにはオランダ人の団体旅行客が30人乗っていた。2週間でルート66をシカゴからロサンゼルスまで走破する日程だ。肥満気味の中高年カップルが多く皆さんお疲れ気味の様子。

 さらに一時間ほど田舎道の旧道を走るとHuckberryという町に到着。休憩していると2台のクラシックカーがゆっくりと東から走ってきた。2台とも老夫婦が仲良く乗っている。1台はクーペタイプのT型フォード、もう一台はSteud Bakerでともに1920年代と思われる。

サンタフェに向かう途中の山岳道路のドライブインで出会った中年サイクリング・チーム

 時速30キロくらいでゆったりと優雅に走る。これは究極のルート66の楽しみ方である。20年後にこのように夫婦でまったりと旅をしたいものだ。2台の車は古びた町の景観に溶け込んで一気に100年前にタイムスリップ。

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