進化する「食」

2017年9月30日

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脂質や糖質が多いグルテンフリー食品に注意

グルテンフリーのドッグフードまで登場

 では本題に戻って、本当にグルテンフリーはダイエットに効果があるのかどうかですが、グルテンフリーで痩せるわけではない、というのが正解です。

 グルテンフリーにするためにパンやパスタなどの主食やクッキーなどの焼き菓子の量を減らしたからといって、エネルギーが減るとか食事のバランスがよくなるとは限りません。むしろ、小麦の代わりに米粉、きび、とうもろこし、オートミール、じゃがいも、豆類を使用するグルテンフリー食品のなかには、味をよくするためにグルテン含有の同様の製品に比べて脂質や糖質をプラスすることで、エネルギーが高くなってしまっているものも少なくありません。主食は毎食、とるものです。特に若い人たちの間では米離れが進んでおり、パンやパスタなどを口にする機会が増えていますが、毎食のこの積み重ねは油断できません。

 日本人の場合、主食は米(もちろんグルテンはなし!)ですから、あえてグルテンフリーのパスタやパンに変える必要はありません。パンを食べたいのであれば米粉のパンが市販されていますし、それよりも食物繊維の豊富な胚芽パンやライ麦パンなどを選んだほうが、はるかにダイエットや健康には効果があるはずです。

 欧米では日本の伝統食品がグルテンフリー食品として認められているものもあるほどです。たとえば、しらたきや米粉の大福、大豆を原料とした醤油などです。

 グルテンフリーだからダイエットに効果があるわけではないのですが、グルテンフリーをきっかけに今までの食事内容や栄養のバランスを見直すようになれば、ダイエットにつながる可能性はあるでしょう。私としては、こちらに期待したいところです。

参考資料:「欧米・豪州等6か国、組織におけるグルテンフリー表示に係る調査報告書」2017.3 NPO法人国内産米粉促進ネットワーク(CAP.N)

(編集・鮎川京子)

  
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