2022年12月4日(日)

Wedge REPORT

2018年4月20日

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すべてをシステム化

中川祥太社長

 「ランサーズ」や「クラウドワークス」といったベンチャー企業が既にクラウドソーシングで事業展開していたので、この方式を勉強、問題点を見極めたうえで、これとは異なるやり方で事業を始めた。

 クライアントからの仕事の依頼を聞いて確認する「フロント」(約50人)を置き、その下に実際の仕事を行う「キャストチーム」(約250人)が控えている。「フロント」は顧客からの依頼に対して、「スキル」と「作業開始時間」の2点を判断基準に、人員(キャスト)を自社開発したシステム上でマッチングして、誰に担当させるかを決める。つまり、人手を介さずにシステムで決めているのが大きな特徴だ。

 中川社長は「この流れはすべてシステム化されており、他社には真似のできない構造になっている」と話す。「フロント」は社員で、リモート面接をして採用を決めているが、コミュニケーション能力があればできるという。「フロント」は、毎月約千人が応募してきているが、採用するのは1%以下で厳しく選別している。

 クラウドソーシングで先行した会社は入札方式で仕事の価格を決めていたが、中川社長は「入札をすると仕事の質より価格が優先されて、結果的に安い価格を提示した人が仕事を請け負うことになり、ワーカーの収入が安定しない。わが社は初めから利用料金は、契約期間により定額制になっているので、安値受注にはならない」と、他社との違いを強調する。

 このシステムが功を奏したのか、同社のサービスの提供を受けている会社は現在350社ほどあり、順調に増えているという。秘書などバックオフィスの人材を抱える余裕のない従業員が30人以下のIT関連のベンチャーが多いという。

 働く側にとっても、仕事の価格が決まっているため安定した収入を得ることができる。キャストは稼働時間によって収入にばらつきがあるが、フロントの場合は平均月収が20万円以上になっている。

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