2022年8月14日(日)

定年バックパッカー海外放浪記

2018年5月13日

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高野凌 (たかの りょう)

定年バックパッカー

1953年、横浜生まれ。神奈川県出身。大学卒業後は商社、メーカー勤務を経て2013年定年退職。2014年春から海外放浪生活を始める。放浪歴は地中海、韓国、インドシナ半島、インドネシア、サンチアゴ巡礼など。サラリーマン時代は主として海外業務に従事。ニューヨーク、テヘラン、北京にて海外駐在を経験。身長170センチ、57キロ。獅子座。A型。現在2人のご子息は独立し、夫人との2人暮らし。孫1人。

ネパール人宝石商の嘆き

 ポカラからのローカルバスの隣の乗客はカトマンズ在住のネパール人の宝石商であった。ラジ氏はポカラにも観光客向けに宝石店を開いているので毎月数回カトマンズ~ポカラを往復するという。

牛の餌となる草を刈って運ぶ村の女性たち

 ネパールでは近年中国人観光客が急増しており同氏の宝石店も大いに中国人観光客相手に繁盛していた。しかし観光客の増加と並行して中国商人が宿屋・レストラン・土産物屋を次々とオープン。宝石ビジネスも中国商人の進出で商売を荒らされていると嘆いた。

 東南アジアでも中国系商店が宝石・貴石・貴金属ビジネスを席捲しているのを目の当たりにしていたのでラジ氏の嘆きが理解できた。

中国の女性カメラマン

 4月5日。カトマンズ市内の一角に外国人向けのフードコートに出かけた。美味しいと評判の屋台の日本で修行したというネパール人のご主人にかつ丼を注文。待っている間に隣のタイ料理の屋台にいた北京から来た中国女子と合流。気さくで元気なお姐さんだ。

 彼女はカメラマンで2015年のネパール地震の復興の様子を取材にきたという。カメラマンというのは得意分野を持っているが、彼女は報道分野が専門のようだ。話しているとどうも某中国国営通信社の専属カメラマンのようである。今回の4人の取材チームでネパールの震災被害地を1カ月かけて取材する予定という。

 ネパール地震ではインドと中国がここぞとばかりに支援合戦を繰り広げたようであるが、中国は復興支援の成果を内外に宣伝するために国営通信社を送り込んできたのであろう。

ナガルコットの新婚さんと“男装の麗人”

 ヒマラヤ山脈を展望できるカトマンズ近郊のナガルコットは外国人に人気の観光スポットである。宿泊していた村外れのゲストハウスのテラスは絶好の展望台である。

 ある日のこと、7~8人の中国人男女がチェックインしてテラスで記念撮影。結婚式の衣装を着ているカップルを撮影している。新郎新婦と友人御一行様である。友人の一人がプロのカメラマン。

ヒマラヤ山脈を背景にコスプレする中国女子

 中国では結婚披露宴のハイライトとして景勝地や有名観光地で撮影した写真やビデオを招待客に見せることが流行している。そのために結婚披露宴の前に景勝地を旅行して撮影するのである。男装して付け髭をしているので面白がって見物していたら、単なる綺麗な景色を背景にした記念写真では面白くないので“コスプレ”していると説明してくれた。

山村のクリニック

 ナガルコットから数時間山道をハイキングしていたら漢字で「中国紅十字会」書かれたテントの建物が見えて来た。現在でも使用されているのか不明であるが、地震災害支援で中国が設営した診療所であった。

⇒第8回

  
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