2024年4月20日(土)

赤坂英一の野球丸

2018年7月25日

しなやかな西武・源田

 そうした高卒新人に比べると、大学・社会人を経てプロ入りした選手は、見た目がほっそりしているか、がっしりしているかにかかわらず、実にタフで頑丈だ。改めてそう思わせたのが、16年のドラフト3位で西武に入団した源田壮亮である。

 大分商、愛知学院大、トヨタ自動車を経てプロ入りした源田は公称179㎝、73㎏。頬骨が突き出ていることもあっていかにも華奢に見えるが、1年目の昨季は開幕からショートのレギュラーに抜擢され、143全試合にフルイニング出場。新人野手の公式戦全試合出場は1961年の徳武定之以来史上4人目で、ショートとしては日本プロ野球史上初という快挙だった。しかも、2年目の今季もいまなお、連続出場記録を更新中なのである。

 どうして源田はこんなにタフなのか。社会人時代の恩師、桑原大輔・トヨタ自動車監督がこんな話を教えてくれた。

 「源田はウチにいたころから、とにかくケガをしない選手でした。ひじや肩、筋肉や靱帯を痛めて休んだことがない。たまに、死球や接触プレーによる打撲で大事を取ったことがあるぐらい。源田の場合、頑丈というより、しなやかというか、身体の使い方がいいんでしょうね。全体的にバランスの取れた身のこなしをしていることが、プロでも生きていると思います」

 それほどのバランスのよさの源となったのは、チームの全体練習のあと、毎日のように守備コーチとマンツーマンで受けていたノックにあるという。そんな源田のタフでしなやかな身体作り、清宮にも参考にしてもらいたい。

  
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