2024年2月25日(日)

ビジネスパーソンのための「無理なく実践!食育講座」

2018年10月3日

「一日トータルの摂取カロリー」を減らす

朝食と昼食をたくさん食べて夕食を少なくしても「朝+昼+夜」の合計カロリーが多ければ、体重は減らない(ある種の生活習慣病には好ましい影響を与えるかもしれないが)。

逆に「朝食抜き・昼食控えめ・夕食たっぷり」の食事であっても、一日トータルのカロリー量が少なければ、体重は減る(糖尿病などには悪い影響を与えるリスクが大きいかもしれないが)。

また「寝る直前の食事は体脂肪になりやすい」という研究はあるのだが、その場合でも一日トータルの摂取カロリー量が増えなければ、体重は増加しない。

たしかに、寝る直前の食事は体脂肪になりやすいので、体重は増えやすい。

つまり、夜の間に体脂肪が増えたからといって、翌日の食欲が低下することはないので、多くの人では、一日のトータルの摂取カロリーが増え、そのために体重が増加しやすい。

しかし、翌日の食事量が増えさえしなければ(つまり一日トータルの摂取カロリー量が増えさえしなければ)、前夜に蓄積した体脂肪を(運動エネルギーとして)消費することになるので、体重は増えない。

先に野菜を食べる食事法は、たしかに「その食事の摂取カロリー量は少なくなる」傾向がある。

しかし、それだと「早くお腹が減る」ので、間食をしてしまったり、次の食事の量が増えたりして、結果的に一日トータルの摂取カロリー量が減らないことが多い。

もちろん、この場合は体重は減らない。

入院中など「一日の食事が管理栄養士等によって完全にコントロールされている場合」には、野菜を先に食べると(一日トータルの摂取カロリー量が増えることはないので)体重コントロールが可能になる。

しかも、野菜を先に食べることで食後血糖値の急上昇を押さえることができるために、糖尿病の予防や治療には有効かもしれない。

糖質制限ダイエットは以前にも書いたが(http://wedge.ismedia.jp/articles/-/12359)、糖質を減らしても脂質やたんぱく質が増えれば、一日トータルの摂取カロリー量が減らないので、体重は減らない。

これらのことをしっかりと頭にたたき込まないと、次から次へと登場する「まことしやかダイエット」にチャレンジすることになり、ことごとく失敗する結果を招く。

ダイエットは一生続けるもの

今は「日本人の健康を大きく左右するのが生活習慣病という時代」なので、健康管理の基本は体重管理だといえる。

つまり、体重コントロールは、一時的なものではなく「一生継続すべきこと」なのだ。

もしあなたが「ダイエットをしよう」と決めたなら、最初に考えるべきことは「そのダイエットは、一生続けることができる方法なのかどうか」である。

「体重が速く減るか」とか「ラクに減量できるか」を基準にしてダイエット法を選択してはならない。

仮にそれらの方法で一時的に体重が減っても、止めたとたんに体重は元に戻る。

一生続けられる方法は「現在の食習慣を大きくは変更しない方法」に限られる。

たとえば「主食のご飯を少しだけ減らす」という方法(ご飯茶碗をほんの少し小さな物に代えるという方法もある)。

ラーメンなどの麺類の汁を飲み干さずに残す(汁は塩分だけでなくカロリーも意外に高い)。

天ぷらや唐揚げなど「明らかにカロリーの高い食べ物」は、1週間のうちに摂取する回数を1回だけ減らす。

スイーツやアルコールなどの嗜好飲食物は「飲食したら必ず記録する」。

これらなら、いつも通りの食習慣を大きく変えることはないし、しかも一生続けることができよう。

心配は「そんなことで体重が減るの?」という疑問。


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