2023年1月28日(土)

From NY

2018年10月8日

»著者プロフィール
閉じる

田村明子 (たむら・あきこ)

ジャーナリスト

盛岡市生まれ。1977年米国に単身留学し、1980年から現在までニューヨーク在住。著書に『ニューヨーカーに学ぶ軽く見られない英語』(朝日新書)、『知的な英語、好かれる英語』(生活人新書)、『女を上げる英会話』(青春出版社)、『聞き上手の英会話』(KADOKAWA/中経出版)など。翻訳書も多数。フィギュアスケートライターとしても知られており、『挑戦者たち-男子フィギュアスケート平昌五輪を超えて』(新潮社)で2018年ミズノスポーツライター賞受賞。

9つの個室のうち最大でも
4つまでしか予約を受け付けない

 もっとしっかり休みたい人は、50ドルで2セッション分、1時間半の使用を予約をすることもできるという。

 マンハッタンの住居物件は毎年上がっていくばかりで、マンハッタンに住むのはごく限られた一部の金持ちのみになりつつある。また日本のように、ホテルのデイユースなどという便利な制度もなく、仮眠を取れるサウナ施設などもない。そういった背景が、このお昼寝ラウンジビジネスが人気の理由の一つなのだろう。

 だがここはあくまでお昼寝専用で、最終予約は午後7時で、8時には閉店する。

 マネジメントによると、利用者は男女半々で、金融関係、医療関係者、教育関係者など職種もさまざま。日本企業の利用もあるという。基本的にオンライン予約制だが、空いていれば飛び込みでも大丈夫だ。

 

 筆者が行ったときは特別に空いている時間帯なのかと思ったが、そうではなかった。驚いたことに、9つある個室ポッドのうち最大でも一度に4つまでしか予約を受け付けていないそうだ。

 一回の使用ごとにシーツを替えるためと、あくまで静寂な空間を保つためなのだという。なんとも優雅な経営方針は、キャスパーというスポンサーあってこそ成り立っているのだろう。

 

 タイムズスクエア近くにも、同じような施設があったが現在は改装中。今のニューヨークで唯一のお昼寝ラウンジが、このDreameryなのである。

 ニューヨークのホテル代は高騰する一方で、マンハッタンの中心に宿泊すれば一泊3万円は下らない。今ではブルックリン、クイーンズ区域などのホテルに滞在する日本人観光客も珍しくなくなった。

 観光でくたびれた脚を休めるために、ソーホーのランチの後はちょっと優雅な気分にひたってニューヨークパワーナップ体験をしてみるというのも、ありではないだろうか。
 

  
▲「WEDGE Infinity」の新着記事などをお届けしています。


新着記事

»もっと見る