From LA

2019年1月8日

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ドライバーのワンオペ

 ようやくバスに乗り込んだが、ドライバーが1人で全員のチェックをしているため出発できたのは8時過ぎ。座席は前から6列目までが予約席で、後ろは自由席。後ろがかなり混み合っていたので数ドル余分に支払っても予約しておいて良かった、と思った。

 バスはきれいではあるが、座席は狭くシートポケットやテーブルなどもなし。つまり手荷物を置く場所は確保されていない。足元に置くか膝に乗せるしかない。一般的な観光バスと比べても座席の間隔は狭く、飛行機のエコノミークラス並み。窓にはシェードも何もなく、朝日がまともに顔に当たる。

 ようやく出発するときも、アナウンスなどは一切なく、バスの設備についての説明もない。無料WiFiあり、という説明だったので確認すると本当にWiFiは利用可能だったが、電源は座席に用意されていない。

 最初のうちは隣が空席でそれなりに快適だったが、アナハイムで数人が乗り込み、さらにビクタービルでついに隣に人が来たのだが、これが巨大な人でぐいぐいと押されてかなり窮屈に。これだけ安いのだから1人分の座席に収まらない人は2席買うとかなんとかならないのか、と思うがどうしようもない。このビクタービルからラスベガスまではノンストップ、とドライバーが説明すると後方から「食べ物を買いたい、トイレに行きたい」と不満の声が上がり、ドライバーがしばし考えたあとで「ではここで10分間の休憩」と言い出すなど、スケジュールが遅れている割にはのんびりとしている。ドライバーには交代要員もおらず、すべて1人で采配しているのだ。

 その後は特に問題もなく、予定時刻より30分遅れでラスベガスに到着。荷物はやはり各自で下ろすのだが、自分の荷物がかなり奥になっていて取りにくかった。

 結論から言えば、サービスは最低限で快適なバスの旅、とはとても言えない。しかし自分で運転してもガソリン代だけで40~50ドルはかかるのだから、窮屈でもうたた寝しながらたったの10ドルと少しでラスベガスまで移動できたわけで、文句を言う内容ではない。時間にルーズなようなのでどうしてもこの時間に到着したい、という人には勧められないが、時間に余裕があり節約旅行をしたい人には悪くない選択だ。

  
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