今月の旅指南

2019年1月21日

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 全国有数の抹茶の産地として知られる愛知県西尾市。毎年2月の第2日曜に、市内の鳥羽神明社(しんめいしゃ)で挙行されるのが、国の重要無形民俗文化財に指定されている「鳥羽の火祭り」だ。

炎の中に勇敢に飛び込み、競い合って神木を取り出す

 鳥羽火祭り保存会によると、

 「火祭りが始まったのは、約1200年前の大同年間(806~810)とされています。そのいわれについては、明治および昭和初期の火災で記録が焼失し、残されておりませんが、祭事のやり方は地域の氏子によって口承され、今に至っています」という。

 祭りの当日は、境内に高さ5メートルにおよぶ竹と茅(かや)で作られた大松明(たいまつ)「すずみ」が2基設置される。20時ごろ、「福地(ふくじ)」と「乾地(かんじ)」の2つに分けた地区から1人ずつ選ばれた25歳の厄年の男性「神男(しんおとこ)」が、それぞれすずみに点火すると、炎が一気に燃え上がる。

 祭りが最高潮となるのが、古い幟(のぼり)で作った衣装を身に着けた奉仕者、通称「ネコ」が、すずみに架けた梯子を上って、燃え盛る炎の中に何度も飛び込んでいく場面だ。すずみの中心に納められた「神木(しんぎ)」と1年を表す「十二縄」が炎の中から取り出され、神前に供えられる。すずみの燃え方や、どちらの地区が先に取り出したかで、その年の天候や豊凶が占われる。

鳥羽の火祭り 
 <開催日>2019年2月10日

 <開催場所>愛知県西尾市・鳥羽神明社(名鉄蒲郡線三河鳥羽駅下車)
   <問>西尾観光案内所 ☎0563-57-7840
   URL:https://www.aichi-now.jp/spots/detail/144/
 URL:http://www.katch.ne.jp/~toba-shinmeisha/

*情報は2018年12月現在のものです。料金・時間・休館日などの詳細は、お出かけの際、現地にお確かめください

  
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◆「ひととき」2019年2月号より

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 


 


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